第14話

12 。
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2018/12/13 22:01
______ 数週間後
『 流石に 、 居ないよなあ … 。 』
あの日から 、 逢えないとは分かってるけど 、 仕事に余裕がある時間だけでも 、 毎日あの場所に 御姉さん 、 いや 、 あなた を 探している 。
「 … め っ … さい … ! 」
『 ん ? 』
路地裏から 、 女の人と 数人の男の声がする 。

何事だと思い 、 覗き込んでみると 、 其処には数人の男に 絡まれている 女の人が居た 。
「 離して ください … 。 」
「 は ? 何言ってんだよ 、 遊び人 。」
「 もう遊ぶのは辞めた … って … 」
「 辞めた ? 笑わせんなよ 。 」
「 誰か … 、 助 … っ けて … 」 
『 おい 、 お前等何してんだよ 。 』
男を退かし 、 女の人を 守るように 前に立ち 、 男達を睨んだ 。 
「 は ? 御兄ちゃん ヒーロー気取りでもしてんの ? 」
『 ヒーロー気取りなんかじゃねえよ 。 』


『 さっさと 失せろ 。』
「 何 ? 俺等に歯向かう気 ?」
『 歯向かうに決まってんだろ 。 』
殴るのは自分の立場上あまり良くないと思い 、我慢していたが 、 さすがに我慢できない 。 


殴ろうと 手をあげようとすると 、 後ろから誰かに止められた 。
「 健人 … 、 辞めて っ 。 」
『 … は ?』
後ろを振り向くと 、 俺がかばっている女の人は 、 まさかの あなた だった 。

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