第16話

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2018/12/17 06:44
「 こら 、 君達何してるんだ ! 」
声がした方を向くと 、 誰かが呼んだのか警察が来ていた 。 
「 おい 、 逃げるぞ 。 」
『 逃げられると思うなよ ? 』
俺は 、そう言って 2人の男の腕を掴んで 止めたところを 、 警察が来て取り押さえた 。
「 少し 、 署で話を聞かせてもらおうか 。 」
彼等は 、 警察に連れられて行き 、 あなたと2人きりになった 。
『 大丈夫 ? 怪我とか無い ? 』
「 何で … 」
『 え ? 』
「 何で 、 こんなとこに居るの … ?」


「 ジャニーズ なんでしょ ?」
『 あなた に 逢いたかったから 。』


『 あの日から 、 ずっと探してた 。 』
「 馬鹿 … 、 ほんとに馬鹿なの ? 」


「 自分の立場分かって 、 やってるの ? 」
『 俺の立場なんかより 、 あなたの方が 、 ずっと ずーっと 大事なんだよ 。』
「 ほんと馬鹿 … 。 でも 、好きだよ …  馬鹿 … 」
彼女は 、 そっと俺に抱き着き 、 ポツリとそう呟いた 。
そんな彼女が愛しくて 、 彼女の背に腕を廻し 、 強く抱き締めた 。
『 俺のほうが 、 好きなんだけど ? 』
「 うるさい 、 馬鹿 。 」
『 なあ 、 上向いて ? 』
「 無理 … 、絶対嫌だ 。 」
『 何で ? 良いじゃん 。 』
「 だって … 」
そう言って 、 不服そうに顔を上げた彼女の頬は 赤く染まっていた 。
『 ふは 、 可愛い 。』
「 か 、 可愛くなんか … ん っ … 」
彼女の焦る姿さえも愛おしくて 、 唇を重ねた 。
相変わらず 、 あなたの唇は甘くて とろけそう 。
「 んん っ … 、 長 … っい … 」
『 あなた 、 好きだよ 。 』
「 不意打ちは 、 反則じゃないの ? 」
『 だって 、 好きなんだもん 。 』
「 健人の方が 、 十分可愛いけど ? 」
『 は ? 馬鹿にすんな … って … んっ 』
急な口付に驚くと 、 目の前の彼女は 楽しそうに 、 こう述べた 。
「 隙あり っ ! 」
花がふわっと咲いたような 、 彼女の笑顔を見て 、 きゅんとしたのは 、 言うまでもない 。
『 離さないから 、 ずっと側に居ろよ ?』
「 うん 、 約束する 。 」


端からみたら 、 俺達の出逢いは 阿呆らしいのかもしれない 。

それでも 、 あなたと出逢えたことに変わりはないから 、 あんな出逢いでも良かったと思う 。

君と向かうのは 、 今日もあの日と同じホテルの一室 。




ずっとこれからも 、 俺は 君と

       ________ Play する 。




               Fin .

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