キーンコーンカーンコーン
みんながぶつぶつと言っているとき私はげっそりしていた。
クルミの視線が私に突き刺さるのには理由があった。最初蓮が話しかけてきたのもあったが、それよりも…
このように、授業中でも席が隣ということを利用して話しかけてくるのだ。
話しているうちにどんどん視線が気になるようになってきたので、前を向くと、先生がこちらを凝視していた。
びっくりして変な声が出るし、このあとクラスメイトにめちゃくちゃいじられたのでもう散々だった。
給食中
驚くも何も結構前から知ってるしなーと思いながら私は相槌をうった。
やっぱり周りにバレバレなんだなーと思いながら給食を食べ進めた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!