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第8話

目覚めたら……
最後に耳に届いたのは、富藤くんの声。

次に目が覚めたときには、私は保健室にいた。
富藤 光牙
富藤 光牙
起きたか?
富藤くんが顔を覗き込んでくる。
あなた

あ……私、どうしたんだっけ……

富藤 光牙
富藤 光牙
覚えてないのか? 
体育の授業が終わってすぐ、
倒れたんだよ
あなた

なんとなく、覚えてる気がする……

富藤 光牙
富藤 光牙
保健の教師曰く、
貧血だろうって言ってたな。
つっても、放課後まで寝てるなんて、
普通じゃねえ
あなた

放課後? 
そんなに寝てたんだ……


ゆっくり上半身を起こすと、
富藤くんが私の背中に手を添えてくれた。
富藤 光牙
富藤 光牙
ほらよ、お前のカバンと制服。
動けんなら、着替えろ
そう言って、富藤くんは私のいる
ベッドの周りのカーテンを閉めると、
外で待っていてくれる。

(そっか、ジャージのまま
倒れちゃったから……)

私は手早く制服に着替えると、
カーテンを開けた。
あなた

待っててくれてありがとう。
保健室の先生は……

富藤 光牙
富藤 光牙
会議だと。だから、今はいねえよ
あなた

ねえ、富藤くん。
いつから、私に付き添ってくれてたの?

富藤 光牙
富藤 光牙
あ? 
そんなん、どうでもいいだろ
富藤くんがそっけなく返事をしたとき、
保健室の先生が戻ってきた。
保健室の先生
保健室の先生
富藤くんは、あなたをここに
運んできてからずっと
付き添ってたわよ?
あなた

えっ、ずっと!?

私は弾かれるように、富藤くんを見上げる。
富藤 光牙
富藤 光牙
別に……お前のためじゃねえ。
俺がお前をサボる口実にしただけだ

富藤くんは顔を背けながら、
歯切れが悪そうに答えた。
保健室の先生
保健室の先生
教室に戻りなさいって
言ったんだけどね。
富藤くん、あなたのことがよっぽど
心配だったみたい
富藤 光牙
富藤 光牙
適当なこと言ってんじゃねえ
保健室の先生
保健室の先生
そんなこと言って、
私が会議に行くまで、
ずっと彼女の様子を気にかけて
いたじゃない
富藤 光牙
富藤 光牙
なんのことだか、さっぱりだ
富藤くんはそれだけ言うと、
私の手首を掴んで歩き出す。
あなた

ふ、富藤くん?

富藤 光牙
富藤 光牙
帰んぞ

私は手を引かれるまま、
富藤くんと保健室を出た。

***

富藤くんと学校を出ると、
私はまたふらついてしまう。
あなた

あっ

富藤 光牙
富藤 光牙
悪い、早かったか?
前のめりに倒れそうになった私を
富藤くんは、片腕だけで受け止めてくれた。
あなた

ありがとう……。
ごめんね、迷惑かけちゃって

富藤 光牙
富藤 光牙
いいから、俺の背に乗れ
富藤くんは、私の前で腰を落とした。

(これって、おんぶするってことだよね?)
あなた

さすがに、それは申し訳な……

富藤 光牙
富藤 光牙
面倒くせえ、早くしろ。
時間の無駄だろーが
連続でバッサリ切られた私は、
素直におぶられることにした。
あなた

また、助けられちゃったな……

富藤くんの背に揺られながら、
私はぽつりと呟く。
富藤 光牙
富藤 光牙
あ? なんか言ったか?
あなた

うん、富藤くんにまた助けて
もらっちゃったなって。
感謝してもしきれないよ

富藤 光牙
富藤 光牙
お前は……こんくらいのことで、
また大げさだ。でも、まあ……
富藤くんは言葉を切ると、
耳を赤くして告げる。