全てを私が知ったら、
何もかも、嫌になって、
_______壊れる、
かも、しれない。
だけど、聞くしか、ない。
ギシ…、
と、ベッドの上に5人は座り、
ジンが口を開いた。
あなたが寝ているとき、
僕らはいつも夜遅くまで、
自分達の部屋で集まって会議をしていた。
仕事のこと。
あなたのこと。
これからどうしていくかも。
この家の執事になった理由は、ただ一つだけ。
旦那様に命令された、から。
あなたのお父様、つまりは僕らのボスは、
僕らがアイドルをやる上での
社長のような人で、
逆らえない。
だから、
「家の執事をしてくれないか」
と聞いた時は驚いた。
ユンギなんか1番嫌がってたんだよ?
「女となんか暮らしたくねぇ」って。
そのユンギが今では1番、
あなたのことが好きなんだ。
信じられないよね。
僕も信じられないもん。
過ごしていくうちに、
あなたはどんどん可愛くなって、
いや、綺麗になって、
目が離せなくなって、
我慢出来なくなった。
だから、始めたのが、
旦那様のいない、もしくは寝ている夜に、
あなたを襲うことだった。
性欲処理とすれば、あなたも
納得するのでは、と思ったし、
こう言えば、
僕らも執事という立場を忘れずにいられると思った。
でも逆だった。
実は僕らに執事を任された期間は、
たったの3年だったから。
初めは、
「3年間もあるのか…」
って誰もが思った。
もう今じゃ、
もう3年経ったの?
って感じだよ?ㅋㅋ
出来ることならもっと一緒にいたかった。
ずっとあなたと一緒に、
これからの日々を過ごしていきたかった。
…大好きだから、
僕らのこと、忘れない、でね…、
話が終わる頃には、
みんな泣いていた。
…ユンギは涙目で顔を隠していたけど。
みんなは、7人で活動しているはず。
ずっと。
なのに、なんで、
嫌だ、
なんで、会えないの、
なんで、私はそんなの耐えられない
みんなは7人揃わないと、
BTSじゃない。
私は知ってる、
言うしか、ない。
すくっと立ち上がり、
棚から箱を取り出して、
写真を見せる。
不意に落ちた涙の粒は、
今は気にしていられない。
ギュッ。
前から抱きついてくるジミンは
力強くて、
優しかった。
ジミンの頭が私の肩に当たる。
ジミンの胸の中にはいって、
泣いた。
大声で泣きわめいた。
しばらくの間、
こんなに泣くことのなかった私は、
声が枯れるまで泣いた。
やっと、落ち着いた、とき。
ピクッと、
ホソクの身体が動いた。
あのね、
と言いかけて、すぅっと息を吸ったジミンは、
私を潤んだ瞳で見つめながら、
言った。
まだ目を逸らしては、いけない。
_______え?
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読んでくださってありがとうございます!!
遅くなってすみません🙇🏻♀️💧
それとですね!
もうアイコンを使うのをやめました!
すぐに消されるので…。
少し読みにくくなってますが、
ご理解頂けると幸いです…!
よろしくお願いします!!!
また次回、お会いしましょう👋🏻🍑
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!