先輩「あなた」
あなた「なんですか?」
先輩「そこ、見て?」
あなた「はい?」
先輩の指の先には
フードを被った男の人が
小さい紙のようなものと看板を照合させてた
先輩「ここの店日本語だから分かんないのかな?」
先輩「..ま。とりま話し掛けに行ってくれない?」
あなた「え?何言ってるんですか?」
あなた「やですよ!」
先輩「だいじょーぶっ!」
先輩「行ってこいっ!」
店を追い出されたから
仕方なく彼に話しかけることにした
あなた「お客様?」
あなた「どうなさいました?」
??「......」
??「あっ!」
??「昨日の子だ!」
私はびっくりして
動揺しかしてなかったけど
彼がフードを脱ぐと
はっとした
あなた「え!?」
??「僕のこと、覚えてましたか?」
あなた「は...い.....」.
??「なら話が早いです!」
??「これ!」
彼が渡したのは
名札だった
??「これ、このお店のですよね?」
あなた「は、はい!」
あなた「ありがとう......ございます」
??「あ!」
??「あと!」
あなた「えっ!」
彼は私のスカートを少しめくった
あなた「ち、ちょっと..」
??「絆創膏はらなかったんですか!?」
あなた「だってこんな傷.....」
??「こんな傷だからこそはるんです!」
??「ちょっと来てください!」
いきなりで困るけど
ちょっと胸が高鳴ってる
大体こういう人は彼女がいるんだよね...
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!