第10話

10🪶
5,216
2022/10/03 16:08










そして休みの時間










中庭のベンチでファイルの確認をしていた














エース
あっ!あなたさん!
あなた・キルヴェ
…ん、君たち…



確か1年のトラッポラ君とスペード君



それから猫?と監督生だったっけな…




あなた・キルヴェ
腹足しですか?
エース
いや、これから学園裏の森に行って栗拾いなんすよ
あなた・キルヴェ
栗拾い…?何か作るんですか?
デュース
話せば長くなりますけど…








〜事情聴取〜














あなた・キルヴェ
なるほど…それは災難でしたね
エース
ほんと誰だって腹減ってる時に美味そうなタルトが目の前にあったらかぶりつきたくなるもんだって
あなた・キルヴェ
そういうことでしたら僕も手伝いますよ
デュース
えっ?
ユウ(監督生)
エッ
グリム
手伝うって言ったって忙しいんじゃないのか?
グリム
ずっとソレ読んでたんだゾ
あなた・キルヴェ
今しないといけない訳でもないので大丈夫ですよ
エース
でも…なんつーか…申し訳ないって言うか…
あなた・キルヴェ
人手が多い方が早く終わると思いません?
デュース
それは確かにそうだけど…本当に良いんですか…?
あなた・キルヴェ
構いません
あなた・キルヴェ
僕も手伝うことを許していただけるならすぐに終わると思います
グリム
どっからその自信出てくるんだ?…、栗は2〜300個も拾わないといけないし、それでも来るのか?
あなた・キルヴェ
僕に任せてください







それにタルトの味も気になるしね























学園裏の森にて










グリム
おわー!本当に沢山栗が落ちてるんだゾ!!
グリム
これだけあればマロンタルト食べ放題……ぐへへへ
グリム
早速拾っ……


グイッ



グリム
ぶなっ!?何するんだゾ…って
あなた・キルヴェ
あと数秒遅れていたら貴方の皮膚に栗が刺さるところでしたよ
デュース
素手で拾うのは無理そうですね…
あなた・キルヴェ
こうなると栗を収納するカゴやバケツが必要になってきますね
あなた・キルヴェ
場所は知っていますか?
エース
近くの植物園にならありそうじゃないすか?






ということで植物園へ急行






ユウ(監督生)
うわっ、めちゃ広っ!
ユウ(監督生)
この中からどうやって探す?みんな固まって探すのは時間かかりそう
デュース
そうだな、これぐらい広いと管理してる人がいるはずだ
デュース
あなたさん、手分けでいいですか?
あなた・キルヴェ
そうですね、手分けしましょうか
エース
じゃあ俺右に
デュース
俺は左に、あなたさんはどうしますか?
あなた・キルヴェ
僕は監督生さんと同行しますよ、なのでこの道を真っ直ぐ、でいいですか?
ユウ(監督生)
もちろんです!!!
(あなたさんと2人きりでっっ…)
グリム
んじゃ行くぞ!
ユウ(監督生)
(こいつもいたんだった)






グリム
なぁなぁ!見てみろよ!フルーツが沢山なってるんだぞ〜!
ユウ(監督生)
まじじゃん…見たことないフルーツばっかだ。美味しいの?





そう言って監督生が前進しようとした時…






「いっっ…て」



ユウ(監督生)
え、今なんか変な感触のものを踏んだ気がする。しかも声聞こえたし…
あなた・キルヴェ
…(監督生さん…それ…)
レオナ
……おい。人の尻尾踏んでおいて素通りとはいい度胸だな
グリム
あんたここの管理人さん?その割には柄悪そうな…








更に追い討ち









レオナ
こちとら気分よく昼寝してたとこだってのに、思いっきり尻尾踏みやがって、最悪だ。
ユウ(監督生)
通り道に尻尾出してる方が悪
あなた・キルヴェ
すみません、彼もわざとじゃないんですよ
レオナ
…あぁ…腹黒補佐だっけか?…(笑
レオナ
…にしても変な組み合わせだな




スンスン_______





顔を近づけられては匂いを嗅がれる監督生






レオナ
……はっ、本当にちっとも魔力の匂いがしねぇ…
レオナ
それに比べりゃお前は相変わらず何もんだ?
レオナ
これだけ離れていても魔力が匂う
あなた・キルヴェ
つまり何が言いたいんです?






バチバチバチ_____





ユウ(監督生)
2人の圧やばすぎてライオンとオオカミ見てる気分
グリム
…オレ様食われちまうんじゃ……(?)













プリ小説オーディオドラマ