どんなことになるか、楽しみだなぁ
呼び掛けて、鍵を閉める。
俺、グルッペン・フューラー
バビルスの新1年生!
好きなものは戦争。趣味も戦争
楽しく過ごしたいゾ
バサッ
羽を広げ、俺は学校へ向かう
知っている顔が見えたので思わず降りた。
この悪魔はサリバン。魔界の三傑と呼ばれるめっちゃすごい悪魔。バビルスの理事長。
そして…俺の命の恩人でもある。
言うと思った
この人は、いわゆる孫バカというやつでいろいろ甘やかしてくる。
俺は別に気にしていないのだが
二人でならんで写真を撮る。
爺と孫やん
オペラさんも大変やなぁ
撮り終わって、用事があるといい去っていったサリバンを見送った。
あの人忙しいのに…
in体育館
いろんな新入生悪魔たちが座って、駄弁っていた。
俺は適当なところに座り、始まるのを待った。
ガタッ
全員 立ち上がる
改めてこの校歌怖いな
終わってみんな座る
おっ
えっと…
やめて~
孫やない…
頼むから変なことは言わんでくれ
ダァンッ
出さんでくれ~
しかもすぐに顔ばれしたし…
だれもいらねーよ
そんなのッ
言いたいこといったから終わりーって
あとポスターおいてくな 持って帰って‼️
ザワザワ
まだ本名はばれてないってだけでいいかも…(現実逃避)
ガタッ
明らかにイケメンが立ちあがって壇上へ
注目があっちにいった
良かっ…
why?
キョロキョロ
まさか…
サリバンの方へ視線を向けた。
でしょうね
そんないい顔をして親指立てんで
全てをあきらめた顔
壇上に上がる
わー人がいっぱいイルー
前に出たけどノープラン過ぎて全然動けん…
さっと理事長の方へ視線を向ける
ちょいちょい
下?
ポスターの裏になんかある
よし見てみよう
紙だ
なになに
゛自分の…思ってることをそのまま伝えよう!”
どういうことだよぉ
ヤバイもうまってる
あぁもう!どうにでもなれ!!!
マイクを寄せる
いいきった…
ポカーン
だ、大丈夫か?
締めくくって辺りを見渡す
ワッ
ワァァァ
ヒューヒュー
ワァァァ
え、演説?
えーーーー
教師の皆さん喜んでいますけど…
どうしよう
終った…いろんな意味で終った…
終ったから
とぼとぼと歩いている
紙を見直す
このままじゃ過保護過ぎて過保護に殺される…
in中庭
断れなくてついてきたけどなんのようだ?
スッ
ヒュオオオオオ
アブねぇ
これつめてっ
シュヴァイン・トントン
氷系魔術を得意とする悪魔
破壊と美徳を司る家系で
侮辱されるなどの地雷を踏むと即プッツンする
byナレーター
違うぞ
ギリッ
謝った方がいいのかこれ
ォオオオオォオォォ
うおっ
ヒュウ
パァン
ワイワイ
ヒュウ
ちーん…
ぐるじ
約20分間
攻撃から守ってきた
そろそろ切れる…
彼は魔法攻撃はほぼほぼ利かないのだ。
なぜかというと…なぜだろう
byナレーター
おい、ナレーター役目放置しやがった。
ちょっ
ギャラリーのみなさーん
ゴゴゴゴゴゴゴ
オオオコッテル
どうしよ
し、刺激しないようにしないと
話キケー
プッツン
ガタッ
なッなんかダイヤモンドの剣だした
脳筋?
わわっこっちに向かってきた。
ちょっ
すわっ
とっさの判断で避けた
危なかった
ちょっ
避けた先に女の子がいる‼️
バカっこんな近くに来るから
怒りで前が見えてねぇ
足に全パワーをかけて女子生徒の前へ
懐から剣をだして
ガチンッ
止めて
鳩尾に拳を突っ込んだ
ばたんっ
やったのか?
ウオオオオオオオオォォ
お、終った…
こうして俺の入学式は有事に終わり…
ウッー
バァン!
噂をしたら
ツカツカツカ
がっ
シュヴァイン君が俺の目の前で膝まづいてる。
どゆこと!?
!?
!?
はぇ
グルッペン・フューラー
悪魔学校入学
配下一名確保
byナレーター
あとがき
読んでくださりありがとうございました。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。