あなたside
とある日の教室
君は楽しそうに他の女の子とお喋り
見てる私は胸が痛くなり教室を出る
私と喋るより楽しそう
どうして私なんかと付き合っているんだろう
でも、そんなこと
彼には言えない
嫉妬だなんて醜いから
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及川side
教室で女の子とお喋りをしていたら
急にあなたちゃんが教室を出て行った
僕は気になってあなたちゃんの後を追いかけた
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及川『ねぇあなたちゃん急に教室から出てどうしたの?』
あなた「なんでもない」
及川『あ!もしかして他の子とお喋りしてたから?なーんてねっ☆』
図星だ、どうしてわかるのだろう
あなた「・・・」
及川『え、まさか本当に?』
きっと引かれちゃった、嫌われるんだ
泣きそうになる私を見て彼は
及川『嬉しいよ!いつも僕だけが一方的に好きなんじゃないかと思ってた
でもあなたちゃんも僕の事を思ってくれていたんだね』
あなた「本当に?嫉妬なんかして醜くない?独占欲の強い彼女って嫌じゃない?」
及川『それだけ僕の事を思ってくれるのに嫌なわけないじゃん!
そんな事で嫌になっちゃったら彼氏失格だよ
不安にさせてゴメンね、これからは気を付けるね』
そう言って彼は私の唇にそっと口付けをした
あなた「・・・////」
及川『照れてるあなたちゃんも可愛い、大好きだよ///
ほら、一緒に教室へ帰ろう!』
あなた「うん!」
嫉妬も悪くない
そう教えてくれたのは
貴方でした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。