1年の頃サッカー部の主将と同じクラスになって
互いに惹かれあい2年になってから付き合い始めた
彼と付き合い始めてから
平穏な生活は呆気なく崩れていった
最初は陰口を言われる程度だった
今では物がよくなくなるし
呼び出されて暴力を振るわれたり
変な噂を流されたりしている
でも…彼氏に迷惑をかけたくなくて
何一つ相談出来ていない
あなた「…もう生きているのが辛いなぁ」
何をしていても楽しくない
ご飯を食べても味がしない
自分がどんどん壊れていく感覚
あなた「何もかもが色褪せて見える…」
川西『よっ、こんなところで何してんの?』
あなた「サボり、私と居たら変な噂流されちゃうよ」
川西『んー別に興味ないからいいよ』
あなた「あ、そう」
川西『サッカー部の主将と付き合ってから派手にやられてるね』
あなた「うん、正直辛い」
川西『俺でよければ話きくから、気楽にね?』
あなた「ありがとう」
__________数日後
彼氏『お前川西って奴と浮気してんの?』
あなた「してない」
彼氏『じゃあコレは何なんだよッ』
あなた「ちがっ…彼氏『何が違うわけ?』
この間サボってた時に撮られていたらしい
彼氏『お前がそんな奴だと思わなかった
本当最低だな、死ねばいいのに』
あなた「あぁ…ゴメンなさい」
彼氏『今更謝られてもだけど?
お前の悪い噂よく聞くし
どうせ男なら誰でもいいんだろ!
俺の事もステータスくらいにしか見てなかったんだろ
もう俺に金輪際近寄るなよ』
あぁ…完全に嫌われた
教室にも居場所なんてないしサボろう
あなた「はぁ…」
川西『またいんじゃん、何してんの』
あなた「川西こそ何しにきたの」
川西『俺?サボり〜』
あなた「あっそう」
川西『彼氏とはどう?仲直りできた?』
あなた「仲直りどころか川西と浮気してるって言われて振られたわ」
川西『え、俺?』
あなた「うん、なんか2人でサボってるところを盗撮されてたみたい」
川西『そりゃ悪かった』
あなた「別にいいよ」
川西『そっか』
あなた「私もう生きるの疲れたから死ぬわ、じゃあね」
川西『死なないでよ』
あなた「なんで?敵しかいないし人生つまんないから生きてる意味ないよ」
川西『好きな人に死なれるって嫌じゃん』
あなた「えっ…それってどういう…」
川西『そのままの意味』
あなた「なんで…私なんか……」
川西『あなたが覚えてるかは知らないけど
入試の時さ、俺消しゴム忘れちゃって…
それで貸してくれたのがあなたなんだよ?』
あなた「消しゴム…あぁ、あれ川西だったんだ」
川西『あの時のあなた笑顔が忘れられなくてずっと探してた
見つけた頃には他の奴と付き合ってたけどね』
あなた「そうだったんだ」
川西『諦めて友達になろうと思ってたんだけど
もうその必要もないよね
俺の彼女になって下さい!
俺はずっとあなたの味方だし
生きてて良かった、楽しいって思わせてあげるからさ…
だから人生捨てるくらいなら俺の為に使ってみない?』
あなた「うん、いいよ」
川西『やっぱダメか〜・・・ってえッ??』
あなた「だからいいよってば」
川西『うそ…本当に?冗談じゃなくて?』
あなた「うん、生きてて良かったって思わせてよね」
川西『もちろん!絶対幸せにするから』
あなた「よろしくお願いします」
あの彼氏と別れてたからは
イジメもなくなったし
太一と付き合ってから人生が好転した
生きててよかった!
太一のおかげでそう思える日が来たよ
ありがとう
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。