第31話

影山
869
2020/10/06 12:53

今日も私は大好きなものを買いに行く

それはぐんぐんヨーグルト!


あなた「ぐんぐんヨーグルトぉ〜♪」


私が買ったら売り切れのボタンが光った


あなた「ラス1やったんや、ラッキー!」


教室に戻ろうとした時


影山『ぐんぐんヨーグルトがないだと…!』


何故だかその声が気になって振り返ってしまった

確か隣のクラスの影山くんだ


あなた「なぁ、ぐんぐんヨーグルト好きなん?」


影山『ウス…美味しいんで』


あなた「私も好きやねん、あげるわぁ」


影山『え、いいんスか?』


あなた「ええよ、美味しいもんな」


影山『アザッス、あの…名前教えてくれ』


あなた「4組のあなたやで」


影山『あなたさんて喋り方変っスね』


あなた「やっぱそう思う?私関西から引っ越してきてん」


影山『そうなんスか』


あなた「まだ関西弁が抜けんくてあんま友達もおらんねん、影山くん友達なってくれる?」


影山『いいっスよ』


あなた「ありがと、じゃあまたね」


__________


私はいつも昼休みに自販機に行く


影山くんは最初は時間がバラバラなのか


見かけたり見かけなかったりしたけど


最近は昼休みに毎日声をかけてくれる


彼はバレーが好きらしい


というかバレー以外は興味がないらしい


気がつくと私は彼の事が好きになっていた


__________


山口『ねぇツッキー』


月島『なに?』


山口『影山好きな人いるらしいよ!』


月島『あの王様に?ウケルw』


あー、影山くん好きな人いるんだ


聞きたくなかったな


話しかけるのはもうやめよう


自分の気持ちにそっと蓋をした


__________


ここ数週間、影山くんに会うのを避ける為に


時間をずらして買っていた


大好きなはずのぐんぐんヨーグルトを見ると


何故だか影山くんを思い出す


あなた「はぁ…おもんない」


影山『何がおもんないんスか?』


あなた「は?え、ちょ…なんでおるん?クラス間違えてんで?」


影山『知ってる、最近自販機で見かけないから来た』


あなた「クラス覚えててくれたんや、なんか嬉しいわぁ」


影山『なんで会ってくれないんだ、ボケェ』


あなた「ボケェってなんなん(笑)

影山くん好きな人おるんやろ?

だから私なんかとおって好きな人に

勘違いされたら困るんちゃうかなー思ってさ」


影山『ハァ?ふざけんなよ』


あなた「え、怒っとるん?」


影山『当たり前だ、俺はあなたさんに

友達になろうって言われた日から

毎日会う為に自販機行ってたんだボケェ』


あなた「え、そうなん?」


影山『なのに急に来なくなったから

俺、あなたさんに嫌われたのかと思った』


あなた「全然嫌いちゃうよ?ゴメンな」


影山『俺、気付いたっス』


あなた「?」


影山『あなたさんが好きだ』


あなた「えっ、ちょココ教室やで!何言うてんの⁈」


ザワザワザワ…


影山『あなたさんは俺の事好きですか、ボケェ』


あなた「…………うん」


影山『ヨッシャ!』


勢いよく抱き締められた


あなた「あの、痛いんやけど…///////」


影山『悪ぃ、嬉しすぎてつい』


あなた「あと教室でコレは恥ずい…」


影山『気にすんな』


あなた「いや、気になるやろコレは!」


月島『王様何やってんの、迷惑なんだけど』


山口『影山の好きな人ってあなたさんだったんだー!』


影山『うるせェ、ボケェ

あなたさんは俺のだからな』


月島『言われなくてもちょっかいかけないけど』


山口『そんな言い方よくないよツッキー!』


月島『うるさい山口』


山口『これでバレーの調子も戻るといいね!』


月島『嫌われたとかブツクサ辛気臭いことばっか言って調子悪かったもんねw』


あなた「へぇ、そうなんや…」


影山『おいあなた、あいつらの言う事聞くな』


あなた「はぁーい」


影山『こっち行くぞ』


あなた「もうすぐ授業始まるで?」


影山『知るかボケェ』


人気が無い踊り場まで連れてこられた


影山『あなた、俺と付き合ってくれますか』


あなた「うん、よろしくお願いします」


影山『あぁ…ヨシッ!』


あなた「影山くん好きやで」


影山『う、ウス//////』


あなた「じゃあ教室帰ろか」


影山『おう』


2人仲良く教室まで歩いて帰りましたとさ

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