自己紹介が全校生徒終わったらしく、
春が生徒たち用に用意した部屋に行って良いよと
言ったので琴葉と竜也と一緒に部屋へ向かった。
私の部屋番号は「2211」だった。
この番号は多分自分の年・組と番号だと思う。
竜也の名簿は私の前で10番だから、
「2210」ってスクリーンに表示されていた。
2年生は2階に部屋があった。
七星中学校ってこんなに広かったっけ?
って思うくらい広かったし、迷いそうだった。
私たちが歩いているところは
琴葉が言う通りまだ「21~~」だった。
廊下には私たちの思い出の写真や
写真に撮った覚えのない写真が飾ってあった。
前を見て歩かないのは危ないが、
他の生徒も壁一面に飾ってある写真に夢中だ。
白黒の写真は1組と2組を
分けるための柱に飾ってあった。
白黒なだけあって、体操着がブルマだったり、
制服のスカートが長かったりした。
琴葉が指を指している先には
「2205」と描いてあるドアがあった。
竜也は朝がとことん苦手。
目覚ましをセットしても二度寝する。
時計を見るとまだ11時過ぎくらいだった。
琴葉が部屋に入ったあと、
私と竜也は自分の部屋を見つけることができ
2人も自由時間に入った。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!