そこに現れたのは・・・・・・
少年なのか少女なのか分からない人(?)が
生徒会長を引きずりながら歩いて来た。
床の所々血が付いているのは
生徒会長の擦り傷らしき怪我から出ていた。
勿論騒がないはずも無く、
女子の悲鳴がキャーキャー飛び交っていた。
ある女子は友達と抱き合って震えていたり、
隅に行って吐いていたり。
ある男子はポカーンとその光景を見ていり、
その光景が見えないように顔を手で
覆い隠していたり。
瑞季と愛海が隣で話している。
無理もない、瑞季は本部で仕事をしている。
それより、生徒会長に憧れていた。
愛海も本部だが、そこまで恐怖に陥ってはない。
それより、あの謎の人だ。
手にはマイクを持っている・・・
良く見ると、この学校のマイクのようだ。
琴葉は目が悪い。
メガネを掛けろと言われてるにも関わらず、
ダサいなのなんだの言って、掛けてない。
さすがに元気が無いな・・・仕方ないけど・・・・・・
その少年か少女か分からない人は
歩くのが遅いせいか、
生徒会長を引きずってるせいか、
分からないがステージへ行くのに
5分くらい掛かった。
ステージに登ったと思いきや、
突然生徒会長を投げた。
生徒会長は床に叩きつけられ、
ドンッという音が体育館内を静まらせた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。