第3話

生徒会長
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2019/05/08 12:37
そこに現れたのは・・・・・・
少年なのか少女なのか分からない人(?)が
生徒会長を引きずりながら歩いて来た。
床の所々血が付いているのは
生徒会長の擦り傷らしき怪我から出ていた。
勿論騒がないはずも無く、
女子の悲鳴がキャーキャー飛び交っていた。
ある女子は友達と抱き合って震えていたり、
隅に行って吐いていたり。
ある男子はポカーンとその光景を見ていり、
その光景が見えないように顔を手で
覆い隠していたり。
牛宮琴葉(ウシミヤ コトハ)
ね、、ねぇ雷夢・・・あれ、な、何・・・?
北村雷夢(キタムラ ライム)
わ、分からない・・・
勝沼竜也(カツヌマ リュウヤ)
生徒会長、、だよ、な・・・?
北村雷夢(キタムラ ライム)
うん・・・
芝田瑞季(シバタ ミズキ)
ねえ、生徒会長、、大丈夫、かなぁ?
瑞季と愛海が隣で話している。
高原愛海(タカハラ マナミ)
多分・・・大丈夫じゃ、、ないと思う・・・
芝田瑞季(シバタ ミズキ)
そう、、だよね・・・
無理もない、瑞季は本部で仕事をしている。
それより、生徒会長に憧れていた。
愛海も本部だが、そこまで恐怖に陥ってはない。
それより、あの謎の人だ。
手にはマイクを持っている・・・
良く見ると、この学校のマイクのようだ。
北村雷夢(キタムラ ライム)
あのマイク、七星中のだよ。
牛宮琴葉(ウシミヤ コトハ)
え、そうなの!
勝沼竜也(カツヌマ リュウヤ)
あ、確かに・・・メーカーの
シールが貼ってあるしな・・・
北村雷夢(キタムラ ライム)
うん・・・
牛宮琴葉(ウシミヤ コトハ)
私は・・・良く見えないや。
琴葉は目が悪い。
メガネを掛けろと言われてるにも関わらず、
ダサいなのなんだの言って、掛けてない。
北村雷夢(キタムラ ライム)
だからメガネしとけって
あれほど言ってるのに・・・
牛宮琴葉(ウシミヤ コトハ)
ごめん。
勝沼竜也(カツヌマ リュウヤ)
取り敢えずマイク持ってるんだし
何するのか見とこうぜ。
北村雷夢(キタムラ ライム)
そうだね。
牛宮琴葉(ウシミヤ コトハ)
・・・ぅん。
さすがに元気が無いな・・・仕方ないけど・・・・・・
その少年か少女か分からない人は
歩くのが遅いせいか、
生徒会長を引きずってるせいか、
分からないがステージへ行くのに
5分くらい掛かった。
ステージに登ったと思いきや、
突然生徒会長を投げた。
生徒会長は床に叩きつけられ、
ドンッという音が体育館内を静まらせた。
??
やあ、僕は────

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