無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

402
2020/07/26

第24話

you 13。
ウチの学校の体育祭は短期集中準備なためか

折角入ったバス部より

実委に行く頻度の方が高かった。

更に実委では私と坂田君は借り人競走担当になり、

話す機会も格段に増えた。

よってうらた君との関わりを増やそうとするはずが

クラス内での活動以外は坂田君と一緒だった。
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
あなたセンパイ、このコースに
置くカードなんやけど…
(なまえ)
あなた
あ、ああそれは……
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
センパーーイ、
タオルくれやああああ!
(なまえ)
あなた
わ、凄い汗……ハイ。
勿論彼といるのも楽しいし

沢山感謝してるけど……目的とは違う。
(なまえ)
あなた
……うらた君もタオル。
全然休憩してないみたいだけど…。
休んだら?
うらたぬき
うらたぬき
さんきゅ。俺は大丈夫!
今はバスケやるの楽しいからさ!
あほの/となりの坂田。
あほの/となりの坂田。
漫画みたいなこと言うなー。
センパイ、俺も休んでいー?
(なまえ)
あなた
坂田君は休みすぎだよ。
…うらた君。
ここにドリンク、置いとくから。
うらたぬき
うらたぬき
おう。
肝心のうらた君との会話はこれくらいで

ちっとも距離は縮まらない。

私は一体何をしてるんだ……。



最近私はとても変わった。

昔に戻ったみたいだ……って、記憶ないけど。

部活に体育祭の実委、修旅の総務のまとめ仕事と

ふつーを通り越して真面目すぎるくらい。

サボりや遊びをことごとく断り、

言葉遣いも戻りつつある。

ギャルなんて見た目ばかりだ。

更にその見た目もネイルは外し、

ナチュラルメイクになり、金髪以外はごく普通。


当然周りの見る目も変わった。

修旅以降、同じ部屋だった女子や班員を中心に

クラス内に友達と呼べる人も出来た。

部活では最初は見た目から非難もあったが、

仕事をこなす内に信頼を得られた。


憧れのギャルでいるのが楽しかったはずが

今の方がよっぽど楽しい。

信頼できる人達に囲まれて、

毎日同じようなことを繰り返して笑って。

"当たり前"を忘れてしまった私にとって

セピアな世界が色付いていくようだった。



ギャル仲間「……あなた、話って何〜?」
(なまえ)
あなた
最近の私のこと、どう思う?
ギャル仲間「どーって言われても……」

ギャル仲間「全然誘いに乗らんくて
      つまんなって感じ?」

ギャル仲間「急に別人みたくなっちゃってさ〜。」
(なまえ)
あなた
……気に入らない?
人気のない屋上。

この"いつもの溜まり場"に来たのもいつぶりか。

かつての仲間を前に話をする。

ギャル仲間「…気に入らんって……。」
(なまえ)
あなた
ノリ悪くてめんどいっしょ?
……悪いけど私、真面目ちゃんに
目覚めちゃって。
もうこんなフザけたこと
やってらんないの。
ギャル仲間「……っ!あんたねえ‼︎」
(なまえ)
あなた
元々私だけ浮いてたじゃない?
丁度良いでしょ。……バイバイ。
ギャル仲間「え、あなたちょっとっ………」

喚く仲間の声を遠のかせ、

一切振り返ることなく屋上のドアを閉じた。

こうして私は完全に仲間と縁を切った。



私がギャルだと語る要素はもう無い。

ただ、名残りとして金髪だけは残そうと思う。

いつかは染めるけれど。

もう授業をサボったり、遊びの予定に

振り回されたりすることもない。

ある種憧れから縛られていた

柵から1つ、解き放たれた気がした。


多少強引に別れた仲間達。

わざわざ人気のない屋上を選んで話したから

誰にも聞かれない………そう思っていた。

既に身に迫りつつある危険と恐怖に

気付くことが出来ていたのなら。

……良かった、のに。