(エレメンタリースクール
俺の顔、多分今まで以上に殺気出してると思う
←だから君の表情筋氷河期だっt((((
フロイド&ジェイドが問題起こして先生に呼び出され、その帰りを待っていると、ちょうどとんでもない光景を目撃した
蛸壺に入ってしくしくと泣くアズくんと、外でアズくんをいじめる人魚2人がいたのだ
……………………うん( ・ᴗ・ )
皆さん、質問です
このバカクラスメイト達に制裁を加えたいのですが←、次のうち3択でどれがいいか選んでください
1.魔法攻撃してフルボッコだドン♪←
2.物理攻撃で寿司ざんまい展開←
3.独りでな〜き〜ましょ〜う、そして輝やく〜〜〜
ウ↓ル↑ト↓ラ↓ソ↓ウ↓ル↑ッ!!\( 'ω')/ヘーイ!!!!!!!!←
この3つからお選びください
シンキングタイムスタ……………
え、全部がいいって?←難聴
しょうがないなぁ、俺優しいからやってやるよ←ウザ
ゆっくりと人魚たちに近づく
呑気でいるところを見ると、どうやら身の危険に気づいていないらしい
ぶあっと猛スピードでどこかへと逃げていく
へっ!ざまーみろ←大人げねぇ
アズールは2人の声が聞こえなくなり不思議に思ったのか、ぽかんとした顔をしていた
ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ぷくぷくしてる上そんなに可愛い顔されたら俺発狂しちゃう★←
……あ、そうだ
ここで俺が助けたとバレればあとから面倒だな
さっさと逃げよ←
尾びれをひるがえし、アズくんから見つからぬよう早々とその場を去った
あ、2人置いてきたわ………いっか★←
もちろん、置いてけぼりにされたフロイド&ジェイドはめっちゃ怒り、ハグしてどこにも行けないようにしたらしい
一日中←
(アズールside
ポロポロと涙がこぼれる
顔は悲しみに満ちていた
げらげらと大笑いしながら他の子達は泳いで逃げていく、アズールは1人取り残されていた
なんで
なんで僕がこんな目に合わないといけない?
僕何もしてないのに
なのになんで?
どうしてそんなに僕をいじめるんだよ
もうやだ
ずっと他の子にからかわれる日が続いた
そんな泣いて暮らすような日々を送っていると、ある光が見えた
あれ?あいつらいなくなった?
顔をあげ見てみるとそいつらの姿はなかった
ただ、ちらりとターコイズ色の長い尾びれが見えただけだった
な、なんなんだよいったい………
…………それにあの尾びれ……
からかわれ自分が泣いていると、毎回からかう奴らはなにかに怯え逃げ、ターコイズ色の尾びれが見える
なぜこうも毎回尾ひれが見えるのかよく分からない
なので次からかわれたら正体を暴こうとすぐに蛸壺から出れるようにした
そして、その日が訪れる
きた!
ばっと頭を蛸壺から出す
すると目の前にいたのは、ターコイズ色の髪色、オリーブ色の目、整った顔をしている人魚がいた
学校でも怖いと噂されるリーチ兄弟のいちばん怖いやつだ←
しかし今アズールの頭の中はこれで占められていてそこまで考える余裕はなかった
「綺麗………海みたい」
しばらくぼーっとしていたが我にかえる
見てみると相手も見られたのを驚いた…いや、真顔なのでよく分からないがとにかくそこにとどまっている
相手が相手なので怖かったが、お礼を言おうと口を開いた
無反応だ、喋りも頷きもしない
…あれ?もしかして変なことした……?
手を上げる
ひっ、も、もしかして僕ボコボコにされる!?←
痛いのが来ても耐えれるようぎゅっと目をつぶる
しかしなかなか痛みは来なかった
代わりに頭に違和感が走る
手を加えられると思ったが、何故か無言で頭を撫でていた
……どういうこと?
真顔だと思ったが、よく見るとふわりとご機嫌そうに笑っているように見える
か、可愛い←
頭の中でできていた彼のイメージがガラガラと崩れてくようだった
なんかヤクザっぽいなって思ってたけど
……あざといな←
冷静にそう考えつつも鼓動はどんどん早く脈打っている、音が相手にバレないか内心ヒヤヒヤしていた
おもわず息を止めそうな時間を過ごしていると、満足したのか頭から手をどける
そして
口パクで別れを言う
そしてくるりと後ろを向き、さっさとどこか違う場所へ泳いでいってしまった
頭にはまだ撫でられていた感触がある
そしていまだに速く脈打っている鼓動も
何故か温かさを失った頭が妙に寂しく感じる
これが自分の初恋だと気づき真っ赤っかのゆでダコちゃんになってしまうのは、その日の夜のことだった
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語彙力はどこへ消えてしまったんだよバーニー……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。