第5話

暮らして半年、のちに事件
21,174
2021/07/22 14:39
(沈没船


題名の通りもう半年たっちゃいました←メタい

あとリーチ兄弟と暮らして始めてここら辺がサメの生息地ってこと知りましたはい

誰だよこんな物騒なとこ住むなんて言いだしたの
←お前だよ

そのせいか本当毎日死にそうだったよ、色んな意味で

サメに何回か食われかけたし、最初の頃はフロイドに締められるわ、ジェイドと追いかけっこという名の捕まったら終わりのやつしてたし

今ではかなり仲良いから一緒に寝てたりしてるけどね
あと……なんだっけあの相手にパカッと口開くヤツ…

あっ、そうだった






友愛行動だ!←※違います、”求愛”行動です



あれも良くされてる、あとなんかリーチ兄弟もしたらし返してとか言ってるから俺もしてる
←意味理解してない
フロイド・リーチ
フロイド・リーチ
あなた〜、あ〜
半年経ったことをしみじみと思い出していると、いつの間にか近くにいたフロイドがパカッと口を開ける

そうそうこんな感じ
俺も口をパカッと開ける

フロイドは嬉しそうにニコニコとして俺に抱きついてきた

かわいい、これでご飯3杯はいける←
海の中じゃ食えないけど
ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
ずるいですよ、フロイド
あなた、僕も
ジェイドも来て口を開ける

当然俺も開け返した

ジェイドも嬉しそうに目を細め俺に抱きついてきた

両手に花とはまさにこの事だ←
フロイド・リーチ
フロイド・リーチ
ねえ、あなた
歌ってー
ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
僕からもお願いします
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
またか?俺の歌好きだなお前ら
あんまり上手くもないのに
ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
ふふ、そうですけどあなたの声を僕たちは気に入ってるんです←
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
サラッと俺が下手だと言ったなジェイド
ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
おや?そうじゃありませんでしたか?←
顎に手を置き、びっくりとした表情でいう

いや、事実、事実なんだけどさ!!!

そんなストレートに言わんでも良くない?泣くよ?←
フロイド・リーチ
フロイド・リーチ
言い争ってないで早く歌ってくんね? 
待つの飽きたんだけど
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
悪い悪い、やるから…ちょ、すぐにやるから締めんなって
我慢できなくなったのか抱きつく力を強め俺を締めてくる。可愛いが←、俺の命が消えそうだ

何とかフロイドの拘束から逃げると、あの日からずっと弾き続けているピアノの前に行き椅子に座る

いつもみたいに鍵盤を叩き音を奏で下手な歌声←も紡ぎ、2匹がそれを聞く

そんな毎日を過ごしていた



まさか少し後にあんなことが起こるとは、誰も思っていなかった






(沈没船近く
今日は沈没船近くの海藻畑で鬼ごっこをしていた

俺が鬼で、2人が逃げる

うん、負ける予感しかしないね←
フロイド・リーチ
フロイド・リーチ
ほらほらー、早く捕まえてみなよあなた〜!
ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
おや、前より遅くなりました?
俺の前の方で、若干こっちを見ながら逃げる2人

余裕ありすぎてなんか悲しくなってきた←
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
お前らが早いんだよ
俺もお前らと同じくらいだとは思うんだけど…数匹のサメに追いかけられた時も逃げ切れたし

うん、同じスピードだから捕まえられないってことにしておこう←

そう諦めながらも2人を追いかける

ちょうど海藻畑を抜けようとしたところ、それは起こった
フロイド・リーチ
フロイド・リーチ
アハッ、なかなか捕まえられない、ね…ウワッ
いきなりフロイドの体制が崩れた

そしてしばらくそこにとどまっている

ジェイドも逃げる尾びれを止めフロイドの近くにいた
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
おい、何があった?
そう聞きながら急いで2人の元へと向かう
ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
おやおや…どうやらサメの群れにあってしまったようです
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
サメ?
周りを見てみると数匹…いやかなりのサメがいる

逃げようと思ったがすっかり周りを囲まれていた
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
……まずいな
フロイド・リーチ
フロイド・リーチ
あーあ、せっかく鬼ごっこしてたのに
ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
それよりも、早くここから逃げないと危なそうですよ?
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
ああ、餌にならないうちに早く…ッ!
2人の後ろにサメが数匹向かっている

どれも喰う気満々の大型のサメ、数匹小ザメも混じっているがどれも鋭い歯が見える
あれで噛み付かれたらひとたまりもないだろう

やばい、いくら2人でもこれは無理だ

助けないと
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
にげろお前ら!
そう声をかけるが、突然の事で動けなかったらしい

その間にもサメは猛スピードで近づいてきていた

……あーもう!仕方ないな!!
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
どけ!
無理やり魔法で2人を横に押し出す
そして防衛魔法で周りをバリアで囲っておいた

すごい顔でこちらを見ていたがそんなの知らない←

ふう、これで2人は助けれた……だけど





目の前には猛スピードでこちらに来ているサメが

まあそうなるよね、君たちの進路方向にいたもんね、2人の真後ろにいりゃそうなるよね

うん、だとは思った←呑気


呑気にそう考えていると、いつの間にか俺に辿り着いていたサメに喰いつかれる

(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
ア゙ア゙ア゙…いってぇな!クソがッ!
離せよ!!!
尾びれ、胴体、腕に食いつくサメを魔法でなぎ払う

そしてついでに風魔法で三枚おろしに←


ああ、醤油どっかないかな?←

(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
はぁ…はぁ……
ふぅ…死にはしなかった

安心したのもつかの間、さっき俺に喰い付いていなかった小ザメが来た

しかもなんか1匹禍々しいオーラ感じる………俺の気のせい?

呑気に考えているとまた尾びれ等に喰いつく、その上鋭い歯で喉にもかぶりついてきた



いっっってぇぇぇぇええええ!!!!!!!
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
イダ……ア゙ア゙……ッ!
また魔法で薙ぎ払う

今度はもうキレたので身も残らないほど粉々にしてやった、ついでにもう俺らに危害を加えられないように周りをうろついていたサメも←

おいそこ、サイコパスとか言うなよ?←
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
………
ウゥ、イタイ…(´•̥ω•̥`)

むっちゃ噛まれた……2人を守れたのはいいけどさ

……とにかく痛い、うん痛い

…あ、魔法解除しないと2人出てこられないじゃん

いっけね✩.*˚←
フロイド・リーチ
フロイド・リーチ
ちょ!あなた!大丈夫!?!?
魔法が解かれ、俺の近くへと泳ぎよる

その顔に先程までの余裕の表情は無かった
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
…………
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
……?
喋ろうとしても口がパカパカと開くだけで、声が発されない

おっと????これはやらかしたかな??
ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
あなた?どうしたんです?
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
……
また喋ろうとトライするが言葉は紡がれない

うん……





声出ないわ

ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
あなた、まさか声が…!
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
……(。  。`)コク
コクリと頭を縦に降りこたえる

すると、2人とも顔をさらに歪めた

顔には後悔が滲み出ている
フロイド・リーチ
フロイド・リーチ
ご"め"ん"ね"あなた"
俺"ら"の"せ"い"で"
ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
僕があんなことやろうとなんて言わなければ…僕らが逃げれていればあなたはそんなふうにならずにすんだのに…
ぽろぽろと綺麗な瞳から涙がこぼれ落ちる

フロイドはぽろぽろという具合ではなくもう号泣していた、すっかり2人とも泣き虫になってしまった

…なんかコレだと怪我した俺が悪く思えてくるわ←
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
……ヽ(・-・  )"ナデナデ
ジェイド&フロイド
ジェイド&フロイド
…ッ!
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
お れ は だ い じょ う ぶ
(なまえ)・リーチ
あなた・リーチ
け が が な く て よ かっ た
口パクでそう伝える

1字1句同じで伝わったかどうかは分からないが、だいたいの意味はわかったらしい

少し雰囲気が柔らかくなった気がした
フロイド・リーチ
フロイド・リーチ
……優しすぎじゃね?
ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
まあ、そこがあなたのいいところですけどね
2人ともふふふ、と笑い合う
キリキリとした雰囲気は消し去られた

うんうん、子供はこれが1番さ
←精神年齢20代
フロイド・リーチ
フロイド・リーチ
じゃ、早く船帰ろ
あなたの怪我も治さないといけねーし
ジェイド・リーチ
ジェイド・リーチ
ですねフロイド
フロイド左側を、ジェイドに右側を支えられ沈没船へと帰る

ちょっと2人とも傷口のとこ持ってて痛いけどそこは推しに助けてもらってるわけだから我慢するわ←

ジェイド&フロイド
ジェイド&フロイド
……
(あなたを二度とこんな目に合わせないように俺ら/僕らが守らないと)

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