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第3話

第三話 幻滅しないでくれますか?
まさかそう来るとは。
思ってもみない方向から飛んできた話に一瞬頭が固まる。
てるさんと、現実で会う?
どうしよう、こんな地味でダメな私、思ってたのと違ったって縁切られちゃったら。
てる
てる
あ、いやぁ、そんな難しく考えなくてもいいよ
黙ってしまった私に対して、てるさんが助け船を出してくれる。
てる
てる
無理に、とは言わないからさ。考えといてくれない?
あめ
あめ
……はい
なんだか幻滅げんめつされるのが怖くて、その場では答えが出せなかった。
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あめ
あめ
りあるいべんと……かぁ
あれから結局答えを出せないままお開きになってしまった。
通話をしている最中は忘れかけていたのに、一人になった瞬間、ふっとそのことをまた思い出す。
ネットで知り合った自分より年上のお兄さんに会ってみないかって、なんだろう、なんだか少女漫画みたいだ。
あのてるさんに会える、そう思うとふわふわ夢心地になってしまう。
どうなんだろう、かっこいいの、かな。
実際に会ったことはもちろん、写真ですら見たことがない。
知ってるのは、心地の良い優しい声だけ。
でも、ゲームのアバターを見る感じかっこいいものが好きなのかも。
確かにどんな感じの人なのか気になる。
直接会って、日頃のお礼なんかもしたいし。
いつも私のくだらない愚痴ぐちに付き合ってくれてありがとうございますって。
んーそう考えてみると会って……みたいなぁ。
でも、私の姿を見たら?
地味でなんの変哲もない、ただの女子高生。
どこにでもいそうで別に可愛くもない。
それに顔を見たらがちがちに緊張して話せなくなっちゃうかも。
そんな現実の私を見て、てるさんはどう思うのだろうか。
(なまえ)
あなた
幻滅げんめつ、されてしまいそうだ)
せっかくの癒しタイムなのに。
私のことを唯一認めてくれる大事な人なのに、見放されたくないなぁ。
ぐるぐると考え込んで、気が付けばマイナス方面むいちゃってる。
これも私の良くないところ。
ぴこん
手の中のスマホが音を立てる。
覗いた画面には、てるさんからのメッセージが記されていた。
てる
てる
急にごめんね。
いきなりでびっくりしちゃったと思うけど。
別に二人きりなんかじゃないし変に警戒しなくて大丈夫だから。
それにおれも、あめちゃんに会ってみたいなって思ってるからさ
(なまえ)
あなた
てる、さん
てるさんも私に会ってみたいとほんとに思っているのだろうか。
どきんと胸が大きく音を立てる。
私だけなんかじゃなくて、てるさんもそう思ってくれているなら。
(なまえ)
あなた
会ってみようかな
なんて、思ってもいいよね。