ここは俺が暮らしている孤児院。
それは多種多様、色々な子供が過ごしている。
その子供…その中に
俺も入ってはいるのだが、
もちろんの事、ここに居る子供に親は居ない。
俺はいっつも色々な奴に絡まれていた。
絡んでくる奴は年下が殆どだった。
でも、別にそれは嫌いじゃない。
だって、話すとかだけなら辛くないから。
他人の喜ぶ姿は、見てて気持ちがよかった。
けれども、それじゃないと退屈する。
しかし、突如として異変が起きた。
孤児院に居た子供の中に、奴は存在していた。
所詮、そんなのは都市伝説だと思っていた。
それが恐ろしくなったのか、
俺は孤児院を抜け出した。
そして、親の親…
祖父と祖母の元へと駆け込んだ。
でも、それでも都市伝説は終わっていなかった。
逆に…そこからが、俺が見る悪夢の
始まりだったのかもしれない。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。