第8話

深結の願い
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2019/07/21 16:33
深結
深結
(良い寝相だね、お兄ちゃん♪)
何かを飲まされた俺は、深い眠りに侵されていた。

起きようとしても、何故か身体が受け付けない。


深結コイツ…一体何を俺に飲ませたんだ…
そして、約1時間後の事。
あなた

んっ…く…っ…

眠気は相変わらずだが、目覚めには繋がった。
目を擦りながら、必死になって深結を見る。


「俺は起きた」と目線で伝えた。
色々と迷惑すぎる深結コイツに。
深結
深結
おはよー、お兄ちゃん♪
良く寝れたかなー?
あなた

お前のおかげで、な。
全く…急すぎんだよ。

深結
深結
えへへ〜…ありがとっ♪
「相変わらずだな」と言いたかったが、
そんな事は言わなくても理解してるだろう。
深結はいつも通り笑顔で俺を見つめては
可愛らしい容姿を俺に見せつけてくる。


ここで「可愛い」なんて言う気力はない。
深結
深結
あ、そうそう…
深結ね、決めた事があるの。
あなた

ん?なんだよ急に…

雰囲気を突然改めた深結は、俺に何かを囁いた。

声が小さすぎてよく聞こえなかった。
深結
深結
…お兄ちゃん、ずっと一緒だよ。
この声とほぼ同時のタイミングで、
またもや手刀が飛んできた。
あなた

…いってーな!?

こんな描写、誰が見たって
困惑するだろ…としか言えなかった。



一人の少女が、一人の男子に
手刀を仕掛けるのは考えられない事だ。
深結コイツの場合、その手刀がやけに手馴れてるが。
この手刀のせいか、先程までの眠気は
いつの間にかなくなっていた。
だがしかし、依然として警戒は怠れなかった。
深結
深結
そーだっ!何かしよ〜♪
あなた

(今度は何だ…?)

何かを閃いた様子の深結は、別の部屋から
何かを持ってきていた。
深結
深結
じゃーんっ、これだよ!
お兄ちゃん…分かる?
恐る恐るそれが何なのかを確認する。

よく見てみると、トランプだった。
あなた

ああ、もちろんだ。
…トランプ、好きなのか?

深結
深結
うんっ!大好きだよ!
それにしても意外だな…

ってか、1人で出来るトランプの遊びって…
アレしかないよな?と思ったが、
この際、深結には言わないことにした。

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