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第17話

「薔薇」の再来
27
2019/12/23 10:17
「黒い魔女」の深結との騒動があった翌日。


俺はいつも通り、学校生活を終えた。
あなた

はー…今日も疲れた…

魁斗
魁斗
おう、お疲れ。
あなたの班って、
体育でテストあったんだっけ。
よくやるもんだよ…
この学校の授業は、大抵が班活動だ。
俺と魁斗は、別の班である。
あなた

俺は長距離走がすげー苦手なんだ…
だから正直、やりたくはない。

魁斗
魁斗
分かる、すげー分かるぞ。
長距離は終わりが見えないからな。
…持久がないなら尚更な?
便乗するかのような反応を見せたと思いきや、
魁斗は俺を蔑むような目で見てきた。

魁斗のダメな一面だ。
すぐさま手のひらを返したようになる。
あなた

分かってんなら言うなって…

クラスメイト女子
クラスメイト女子
あ、魁斗くん、あなたくん!
今日もお疲れ様ー!
俺と魁斗を見て、同じクラスの
女子の一人が駆け寄ってきた。
あなた

ああ、お疲れ様。
体育のテスト、女子の方が
辛そうなんじゃねーか?
…先生もそこは考えてるっぽいが。

クラスメイト女子
クラスメイト女子
ううん、そんな事ないよ。
女子の皆、レベル高いし。
実際、明日の長距離の方が
得意だっていう人…凄く多いよ?
追い討ちをかけるような一言だ。
俺はショックを受けたように肩を落とした。
魁斗
魁斗
ま、そんなに肩を落とすなよ。
俺だって元々は嫌いだったからな。
あなた

そうは言っても、今は
嫌いじゃないんだろ?
だったら変わんねーよ…

こんな感じで、3人で笑いあっていた。
あなた

それじゃ、俺は帰る。
また明日な!

魁斗
魁斗
おう、お疲れさん。
クラスメイト女子
クラスメイト女子
うん!また明日!
2人に手を振って、俺はその場を後にした。


しかし、この直後にまた悲劇が起こる。
深結
深結
お兄ちゃーんっ!
ずっと待ってたよーっ!
助走を付けていたのか、
勢い良く膝蹴りを浴びせてきた。
この威力なら、深結で間違いない。
あなた

相変わらずいってぇ膝蹴りだな…
ほんとお前ってどうなってんだ…?

深結
深結
ふふーん、知りたい?
じゃあ…また一から教育するね♪
あなた

…は?

誇らしげに俺を見る深結。
「教育」と言う言葉を口にしたその瞬間、
俺は以前のように深結の手刀を受けていた。
あなた

っぐ…っ!

前と比べて威力が衰える所か、
逆に増している。急所ではない所を
突かれてこの威力なら、
コイツの本気はどうなってるんだ…?
もちろん、俺はこれで気絶し
深結に運ばれる事になる。

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