第157話

ひゃくごじゅうに
888
2021/04/14 13:00
山 口 久 美 子 。
  クマがそんなこと……  
そうだよな、クマはそういう奴なんだ
クマがあの店手放したりするはずが
ない
矢 吹 隼 人 。
  あぁ  






















翌日

日 向 浩 介 。
  今日学校休もうぜ  
武 田 啓 太 。
  だな  
土 屋 正 光 。
  アイツらの所行くぞ  
小 田 切 竜 。
  山口1人で行きそうだもんな  
矢 吹 隼 人 。
  お前らありがとな  
△△ ○○
  行かないわけがないでしょ?  












山口が来る道まで6人で歩いていく



向こうから山口が1人険しい表情でやってくる

山 口 久 美 子 。
  お前ら学校はどうした?  
矢 吹 隼 人 。
  そっちこそ  
山 口 久 美 子 。
  私はちょっと……  


山口は誤魔化そうとする

武 田 啓 太 。
  バレバレなんだけど  
土 屋 正 光 。
  行くんだろ?  
日 向 浩 介 。
  アイツらんとこさ  
△△ ○○
  山口はほっとけなさそうだしね  
小 田 切 竜 。
  お前のことだから1人で  
行くんじゃねーかと思ってさ
矢 吹 隼 人 。
  俺らも行くから  
山 口 久 美 子 。
  お前らを連れていくわけにはいかねぇ  
矢 吹 隼 人 。
  なんでだよ!  
武 田 啓 太 。
  俺らだって熊井さんのこと  
心配なんだよ
日 向 浩 介 。
  ヤンクミ!  


山口の携帯が鳴る

山 口 久 美 子 。
  もしもし  
山 口 久 美 子 。
  お母さん?  
どうされたんですか?
山 口 久 美 子 。
  クマが1人で?  
分かりました。
私に任せてください


電話を切る山口

小 田 切 竜 。
  熊井さんがどうしたんだよ  
山 口 久 美 子 。
  いいからお前らは学校に  


山口の言葉を聞き終わる前に隼人は走り出す

△△ ○○
  隼人!  
山 口 久 美 子 。
  矢吹!  


隼人に着いて走り出す私たち

山 口 久 美 子 。
  お前らは行くんじゃねぇ!  
小 田 切 竜 。
  なんだよ!  
山 口 久 美 子 。
  行かせる訳にはいかねぇんだよ  
武 田 啓 太 。
  はっ?  
日 向 浩 介 。
  なんでだよ!  
山 口 久 美 子 。
  これは高校生やチンピラ相手の  
喧嘩とは訳が違うんだ
山 口 久 美 子 。
  クマは私が必ず助ける  
だから着いてくんな!
聞こえてんのか!
小 田 切 竜 。
  分かった、行かねーよ  
△△ ○○
  竜!  
山 口 久 美 子 。
  お前らもだ  
分かったのか!
土 屋 正 光 。
  あぁ  


あまりにも強い気迫に従わざるを得ない

△△ ○○
  でも隼人が!  
山 口 久 美 子 。
  あのバカ!  
面倒掛けやがって


山口は1人走り出す

武 田 啓 太 。
  ヤンクミ!  
小 田 切 竜 。
  あなた  


竜は私の腕を捕まえ急に走り出す

土 屋 正 光 。
  おい、竜!あなた!  


後ろからつっちーの声が聞こえる

△△ ○○
  竜なに?  
小 田 切 竜 。
  山口の家まで行くぞ  
△△ ○○
  えっ?  
小 田 切 竜 。
  アイツの家  
△△ ○○
  あぁ  


やっと竜の魂胆が分かった



山口の家族に知らせたらどうにかなる

小 田 切 竜 。
  道どっち?  
△△ ○○
  分かってなかったの?  


隼人もそうだけど竜も向こう見ずだな





自然と竜と手を繋ぎ2人で私の案内のもと
山口家に向けて走る













⚠︎隼人side



熊井さんをどうしてもほっとけなくて
俺は熊井さんの所へ走って向かう

矢 吹 隼 人 。
  熊井さん!  


俺は熊井さんに追いつく

ク マ 。
  矢吹、お前  
矢 吹 隼 人 。
  1人じゃ無理っすよ  
ク マ 。
  ダメだ  
お前に迷惑掛けられない
矢 吹 隼 人 。
  つきあいます  
ク マ 。
  帰れ!  
矢 吹 隼 人 。
  あの店守るんでしょ?  


俺はそう言うと歩き出す

ク マ 。
  矢吹!  














⚠︎あなたside

△△ ○○
  竜、そこの角曲がったところが  
山口の家
小 田 切 竜 。
  ありがとう  


結構息キツめの私



喧嘩しないと体力落ちるな笑



まぁもうしないと思うけど



















私と竜は、
若松さん・菅原さん・てつさん・ミノルさんに
事態を説明する

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