追いかけてくるあなた  

  …………  

  ⚠︎あなたside  

  隼人には言えないよ  

  いや、隼人だけじゃない  

  みんなに言えない  

  私は決めたから  

  竜と隼人が居なくても大丈夫  

  私は強い  

  どこかでそう思い込もうとしてる自分がいた   

  いつもは隼人のそういう優しさに救われてきた  

  でも今はその優しさが苦しいんだ……  

  学校に着き席を前の位置に戻す  

  …………  

  その後は別れてしまうけど、

  竜と一緒に卒業出来る……  

  それが何よりも嬉しくて  

  ______ガラッ  

  扉が開き山口が入ってくる  

  そして  

  竜が入ってくる  

  「「「「  うぉぉぉぉぉ  」」」」

  クラッカーが鳴ったりと3D全員で竜を迎える  

  私自身は竜といる最後の最後まで  

  笑うって決めたから  

  竜はそう言うと笑った  

  竜の笑顔、私大好きだよ……  

  「「「「「  うっしゃぁ  」」」」」  

  私たちは、フォーメーションHになる  

  竜と山口は分かってないみたい笑  

  まぁ竜と隼人が喧嘩してた時に  

  決まったことだからね笑  

  私はそういい手を引っ張る  

  そして隼人と顔を見合わせ、  

  2人で竜の背中を押し花道に促す  

  ⚠︎隼人side  

  隣のあなたを見ると誰よりも笑顔で  

  やっぱり、あなたと竜はいつも隣に居ないとな  

  きっと、竜は親父さんに、あなたへの気持ちを  

  話すんじゃないのかな  

  そして竜はあなたに思いを伝える  

  10年近く思い合ってたであろう2人の思いが伝わり  

  きっと付き合うであろう光景が浮かんできて  

  俺の頬も自然と緩む  

  だからあなたの笑顔の裏に隠された意味を  

  俺は気づかなかった  

  俺ばかりじゃない  

  誰も気づかなかった