第102話

きゅうじゅうきゅう
1,249
2021/01/18 13:00
矢 吹 隼 人 。
俺らお前にはちゃんと借り返すから
山 口 久 美 子 。
借り?
小 田 切 竜 。
ちゃんと卒業するってこと
土 屋 正 光 。
全員揃ってな
日 向 浩 介 。
理事長たちの思い通りにはさせたくないからな
武 田 啓 太 。
見てろっつーの
△△ ○○
……そういうことらしいよ
山 口 久 美 子 。
お前ら……
矢 吹 隼 人 。
卒業するまで絶対喧嘩しねぇよ
小 田 切 竜 。
約束する


私ははっきり言ってそこまで乗り気でも
ないんだけどね



なんでこんな風になったかというと



山口が3Dのために頭を下げてお願いをしていたのを
見た日

小 田 切 竜 。
卒業しよう


そう言ったのが始まり

△△ ○○
急にどうしたの?
小 田 切 竜 。
俺がこうやってお前らと一緒にいられるようになったのはアイツのお陰
矢 吹 隼 人 。
"借り"返そうってか?
小 田 切 竜 。
あぁ
土 屋 正 光 。
あんな先行見たことねぇもんな
武 田 啓 太 。
確かにヤンクミは他の先行とは違うよね
日 向 浩 介 。
理事長の思い通りにはさせたくねーしよ
小 田 切 竜 。
あなたは?
△△ ○○
私は"借り"返すとか約束しようとかパスかな
土 屋 正 光 。
あなた……?
△△ ○○
みんながそうするの別に反対しないし止めはしないけど私は乗らない
武 田 啓 太 。
山口はさ、
△△ ○○
タケ、分かってるよ。アイツは生徒のことまず信用する先行だって。でも私が大人も先行も信じられないって知ってるでしょ?
武 田 啓 太 。
……うん
△△ ○○
幾ら山口でも、見捨てられる・裏切られるってどうしても思うから。ごめんね。
矢 吹 隼 人 。
分かった
小 田 切 竜 。
あなたの気持ち分かってるから


⚠︎隼人side



あなたが小中学生の時に大人や先行から受けた酷い扱いを俺と竜は特に知ってるし、
俺らも先行を信用出来なくなった



どんなに弁解しても"親がいない"ただそれだけの
理由でいつも犯人扱いで



幾ら山口でも信じられない気持ちは痛いほど分かる



だから無理に強要はしないし、
竜も同じ気持ちだと思う

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