でも思ったことがある
彼らならすぐ私が秋山と桜庭のために
工藤先輩のところに居ようとしてるって分かりそう
仮に分かったとしてもいい
遅かれ早かれ離れるんだ
もう皆の元には戻らない
さようなら
皆のこと守るにはもうこうするしかない
私は秋山と桜庭の元を離れ工藤先輩の元へ行く
渋々だけど、色んなこと考慮したらその方が
マシなんじゃないかなって
竜たちが来る
その直後工藤先輩は隼人を蹴る
今すぐにでもやめてほしい
けど、そんなこと私が言ったら、竜と隼人は
ありもしない罪を着させられる
そんなのごめんだ
私は感情を押し殺して隼人たちを見る
竜を殴る
早くこの時が過ぎてくれ
そう願って止まない
私は大人になんて縋りたくない
けど……
山口なら竜たちのことを助けに来てくれる……はず
でも演技しないと
……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。