第159話

ひゃくごじゅうよん
903
2021/04/20 13:00
矢 吹 隼 人 。
  痛てぇよ  


俺と熊井さんの傷の手当をしてくる山口



……ほんっと痛てぇ

ク マ 。
  いって!  
山 口 久 美 子 。
  ちっとは我慢しろよ  
小 田 切 竜 。
  隼人!  
日 向 浩 介 。
  ヤンクミ!  


竜・あなた・タケ・つっちー・日向が来る

小 田 切 竜 。
  お前大丈夫かよ?  
△△ ○○
  バカ隼人ッ!  


あなたはそう言うと俺に抱きついてくる

小 田 切 竜 。
  あなた、隼人のこと心配で  
泣いてたんだぜ


抱きついてきたあなたを一旦剥がし、顔を見ると

目が真っ赤

△△ ○○
  山口が止めるなんて相手桁違いだと  
思ったんだもん
もし隼人が大怪我したらって
思ったらッ……!
矢 吹 隼 人 。
  心配掛けてごめんな?  








滅多に泣かないあなたが、俺の事が心配で

泣いてくれるなんて幸せ者と感じた←








△△ ○○
  もう無茶しないでねッ……?  
ク マ 。
  ヤンクミ、俺……  
山 口 久 美 子 。
  クマ。  
お前は今も私の生徒だろ?
ク マ 。
  えっ?  
山 口 久 美 子 。
  卒業するとき、お前らが  
言ってくれたんじゃないか。
山 口 久 美 子 。
  私は、ずーっと、一生、お前らの  
担任の先公だってな。
いつだって私は、お前の味方だ。 
いざって時には、力になるから。
もう面倒かけられないなんて、
寂しいこと言うな。


笑顔で言う山口

ク マ 。
  悪い、ヤンクミ  


頭を下げる熊井さん



山口は案の定……熊井さんの頭を

撫でくりまわす

山 口 久 美 子 。
  お前らもだ  
卒業しても、みんな私の生徒だ。
ずーっと、一生な。
忘れんなよ。
小 田 切 竜 。
  あぁ  
△△ ○○
  山口はどこまでも  
追いかけてきそう
山 口 久 美 子 。
  教え子が東大なんて鼻が高いなぁ  
武 田 啓 太 。
  幼馴染が東大とかヤバいな  
△△ ○○
  2人とも!  
まだ合否出てない笑
















山口のおかげかは分からないけど

最近あなたが笑うことが増えた気がする



俺と竜にとってそれは何よりも嬉しいこと









ク マ 。
  その前にお前ら、まずはちゃんと、  
卒業しろよな。
山 口 久 美 子 。
  お前が言うなよっ。  


熊井さんの頭を軽くはたく山口



それにつられてか俺らも思わず笑ってしまう

山 口 久 美 子 。
  さぁお前ら、帰るぞ!  
日 向 浩 介 。
  おぅ!  


竜に起こしてもらう



熊井さんのことはタケたちが押してる笑

ク マ 。
  押すなよ笑  
矢 吹 隼 人 。
  ちょっお前おんぶしてよ、おんぶ  


竜におんぶをしてもらい、

あなたと共に先に歩き出している

山口たちを追いかける
































翌朝



学校に行くために玄関で靴を履く俺

矢 吹 博 史 。
  おい、朝飯食ってけ。  
作ってやるから。
矢 吹 隼 人 。
  あのさぁ  
矢 吹 博 史 。
  なんだ  
矢 吹 隼 人 。
  俺やっぱ、大学行かねえわ。  
矢 吹 博 史 。
  そうか  
矢 吹 隼 人 。
  あなたと一緒に大学生なりたいって思いも  
なかった訳じゃないけど、何やりたい
とかちょっとまだ分かんねーし。
とりあえず俺がなりたいのは大事な
もん守れる男だから
矢 吹 隼 人 。
  そういうのってほら、勉強出来る  
出来ねーって関係ないだろ?
現に親父だって結構悪くないからさ
なぁ拓?
矢 吹 拓 。
  うん  
矢 吹 博 史 。
  隼人  
矢 吹 隼 人 。
  まぁいいや、  
行ってくんぞじじい
矢 吹 博 史 。
  気をつけろ  


俺は家を出ていく







今日は朝飯というかお握り俺が作ったんだ



まぁあなたみたいに上手く握れねぇし無骨だけど













……一応親父に感謝はしてる

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