⚠︎あなたside
頭では分かってる
竜と離れなくちゃいけないこと
でも、竜と離れたくない、離れたくないよ……
竜は山口の家に匿ってもらうことになった
竜を見送って家に帰ると直ぐにチャイムが
鳴る
鍵を開けるとそこにはまさかの竜のパパ
家教えたことないのに、、調べたの?
まぁ警察だったら簡単に調べられるか、、
玄関での立ち話は気が引けたので家の中に通す
私は冷静に答える
離れようと思ってたよ
私のせいで竜が苦しむのは嫌だったから
でも未練ありまくりで
竜のパパはカバンから鍵と地図を取り出し
私の目の前に置く
なんて勝手だろう
そう思ったが、全ては竜のため、、
そういうと頭を下げられる
こんなに私は竜パパにとって
厄介者だったんだなと急に思った
引っ越させてまで会わないようにさせるとか
でも今まで助けてもらった竜のためなら
いいよ
竜パパは帰っていった
タンスの上に並べている沢山の写真
全部に竜が写っていた
隼人もたくさん写ってた
私たち3人はあまりにも儚いものだったんだなぁ
翌朝
タケから電話が来る
電話出れるテンションでも
ないんだけどね、、
私は竜の傍にいるの相応しくないんだよ、隼人
私、卒業したら誰にも言わず
今住んでるところから離れるって決めたから
電話を切られる
ねぇ竜、貴方に最後に会いに行っていいかな?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!