第190話

ひゃくはちじゅうよん
881
2021/08/14 13:00


⚠︎矢吹side



あなたの病院に付き添った俺















あなたはまだ目を覚まさない











早く目覚ましてよ……


































少し経ってからヤンクミが来る











矢 吹 隼 人 。
  ヤンクミ……  
山 口 久 美 子 。
   矢吹 
山 口 久 美 子 。
  あなたは?  
矢 吹 隼 人 。
  まだ意識戻ってない……  
山 口 久 美 子 。
  そうか……  
矢 吹 隼 人 。
  竜はどう?  
山 口 久 美 子 。
  武田たちが家まで送ったぞ  
矢 吹 隼 人 。
  結構アイツきてるよな、、  
山 口 久 美 子 。
  そうだな、、  
でも矢吹、お前も無理すんなよ?
矢 吹 隼 人 。
  あぁ……  


















取り敢えず今日のところは帰らなくちゃ

いけなくなった



明日の朝、竜が大丈夫そうだったら竜と、

ダメそうだったら1人であなたの家に行って

病院に向かおう
































翌朝



竜も少し落ち着いたようで2人であなたの家に行く



そして合鍵であなたの家に入る






























矢 吹 隼 人 。
  え……??  
小 田 切 竜 。
  どうした、隼人?  
小 田 切 竜 。
  えっ……  


あなたの部屋の中に入り絶句する


そこには荷物が纏められた段ボール箱の山々

矢 吹 隼 人 。
  どういうこと……??  
小 田 切 竜 。
  隼人、これ  


竜があなたの机の上に置いてあった手紙を指さす

















"竜・隼人へ"



と書かれた手紙



俺らは急いで開ける























"竜・隼人へ"



これを見たってことはウチらは

もう離れ離れってことかな








ずっと2人に言えなかった



竜が軟禁された日

竜のパパと約束したんだよね



もう昔の関係性と違うから、

竜と離れろってこと


竜のパパの気持ち、

分からないこともなかったし



私のせいでたくさん厄介事に

巻き込ませたことは間違いない



だからあの時竜がパパとの関係性

よくなるなら私のことなんて

どうでもよかった



竜が幸せになれるなら二度と会えなくても

良かった












それとも、私の身に何かあってこれを

見たのかな



何かあるとしたら工藤先輩のことかな



この前会った時から覚悟してたよ



竜と隼人が救われるならどんな条件でも

受け入れようって
























でもほんとは違うのかも知れない



ほんとはそういう口実で2人の元から

消え去ろうとしてた







" 私は1人でも大丈夫 "



" 私は強い "


ずっとそう思い込もうとしてた













でも私には竜と隼人が居ないと無理だった



だから、どちらにしろ私はこう思ったの



" 2人がいないなら生きている意味ない "


って



もう限界



結局生きてたところで私は幸せに

なっちゃいけない



私はもう" 親を殺した "という事実から

逃れたい



所詮私は竜と隼人がいなきゃ何も出来ないし





















あなたの手紙は続く

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