第149話

ひゃくよんじゅうよん
974
2021/03/20 13:00





隼人パパが来て少し緊迫したものの、
山口のお陰でか、少し和やかになったクラス















そんな中

矢 吹 隼 人 。
  遅刻しちゃってごめんなぱい  
△△ ○○
  マジか……  


この語尾と声は彼しか考えられない



最悪のタイミングで来た隼人

矢 吹 隼 人 。
  はっ?  


眠い目をこすりながら見た先には隼人パパ



そりゃそうなるわな

矢 吹 博 史 。
  この野郎、このクソガキが  
矢 吹 隼 人 。
  どこにいんだくそジジイ!  


そうなんです、隼人はパパ似というか……



2人とも性格が短気で喧嘩っ早いんですよ



でも2人とも優しい



隼人パパは私の両親が亡くなった後も変わらず
接してくれた



竜パパも、竜がかわるまでは優しかったんだけどね






矢 吹 博 史 。
  上等じゃねぇかこらぁ!  


怒鳴り合い睨み合う2人



まぁ私としては結構この光景見るのは
日常茶飯事で笑










山 口 久 美 子 。
  もしかして矢吹の  


「お父さん?!」



とクラス中から

小 田 切 竜 。
  うん  
△△ ○○
  似てるよね、あの2人  













その後、山口と隼人と隼人パパは職員室に場所を
移動し話し合い……を見に来た私



スムーズにいくとなんて思えないけどね



テーブル越しに睨み合う2人

白 鳥 先 生 。
  あれが矢吹くんのお父さん?  
亀 山 先 生 。
  ちょっとイメージ違いますよね  
矢 吹 博 史 。
  お前大学受験しないってどういうつもりだ?  
矢 吹 隼 人 。
  バカかよ、もうそろそろ受験終わるし  
山 口 久 美 子 。
  進路のことお父さんにお話してなかったのか?  
矢 吹 博 史 。
  この野郎黙ってやがったんです  
矢 吹 隼 人 。
  言いましたぁ、てめぇがちゃんと人の話聞いてないだけだろ  
矢 吹 博 史 。
  何?!  
山 口 久 美 子 。
  まぁまぁ  
矢 吹 博 史 。
  先生は黙っててください、これは人の問題ですから  
矢 吹 隼 人 。
  人の問題を学校に持ってきたのはどこのどいつですか?  
矢 吹 博 史 。
  何だとこの野郎!  


不味いなぁ、そろそろ爆発しそうだな

矢 吹 隼 人 。
  おいてめぇ!  
矢 吹 博 史 。
  上等じゃねぇかこの野郎!  
山 口 久 美 子 。
  ちょちょちょちょちょ、2人とも止めてください  


必死に2人をなだめる山口

山 口 久 美 子 。
  ここは職員室ですし、話は円満に進めようじゃありませんか  
矢 吹 博 史 。
  すいません  
矢 吹 博 史 。
  座れ  
山 口 久 美 子 。
  矢吹、今思ってることをお父さんに正直に話したらどうだ?  
矢 吹 博 史 。
  おい!  
矢 吹 博 史 。
  お前大学行かないでどうするつもりだ  
矢 吹 隼 人 。
  働く  
矢 吹 博 史 。
  どうしてそうやって苦労する道ばかり選ぶんだよ?  
矢 吹 隼 人 。
  大学行きゃあ苦労しないんですか?  
矢 吹 博 史 。
  あぁ、その通りだよ!  
矢 吹 博 史 。
  あなたちゃんと一緒に大学行けばいいじゃないかよ?  
矢 吹 隼 人 。
  馬鹿じゃねぇの?あなたはすげぇ頭いいんだよ。それにてめぇの息子が大学に行けるほど頭良いと思ってんのかよ。
矢 吹 博 史 。
  てめぇ親をバカにするのもいい加減にしろ!  


それが皮切りとなり大爆発した御二方



大混乱の職員室
















でも私ね、隼人に言ったらそんな訳ねぇとか
言われそうだけど隼人パパは誰よりも隼人のこと
考えてると思うんだ



あんな父親がいて羨ましいなぁ……





























数分経ちましたがまだ2人は揉めております笑

山 口 久 美 子 。
  2人ともいい加減にしやがれ!ここをどこだと思ってるんだ!  


山口の一喝



いやいや、親の前でこんな姿見せて
大丈夫なのかよ?

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