俺の「CLAmelize」のグッズが納められてる部屋を荒らす姉さん。
ブツブツ文句を言いながら、何を探してるんだ…?
姉さんが俺の宝の部屋から探し出してきたのは
300枚限定特別ver.セカンドアルバムにで付いてきた便箋だった。
開店4時間前から店に並んで買ったから姉さんもよく覚えてるのだろう。
姉さんが言葉を遮った。
確かに。
俺は姉さんの言葉を信じ、手紙を書いた。
「レディさん
レディさんはじめまして。僕はルークといいます。
CLAmelize結成当初からの筋金入りのファンです。
日曜日に行われるCLAmelizeドームツアーinTOKYOにも参戦します!
レディさんカラーのピンクのうちわとペンライトで精一杯応援します!
なのでレディさんも頑張って!!」
俺は封を閉じ、所属事務所の住所を書いて、すぐさまポストへむかった。
届くといいな。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。