第3話

これは運命
14
2020/03/03 14:35
とある土曜日。
俺は明日行われる「CLAmelize」のライブに参戦するために準備をしていた。



ルビー
あんた…また行くの?
ルーク
「また」とはなんだ!今回もかなり応募して当てたドームライブなんだぞ!
この人は俺の姉。



ルビー。19歳。
気は強いが、根はれっきとしたお嬢様。
着飾ることが大好き。
ルビー
あぁはいはい。すみませんでしたー。
反省する素振りゼロ。










ルビー
てかあんたもよく飽きないよねー。
ルーク
はい?
ルビー
ただ握手会とかライブ行って、グッズ買って、部屋に並べて楽しむ。だけの生活が。
なんて失礼な姉!
これだからアンチは困る。
姉さんには「CLAmelize」の魅力がわからないんだ!
ルーク
ほんっと最低だな。
ルビー
そうじゃなくて。
姉さんがすかさず突っ込んだ。
ルビー
本気で好きなんでしょ?
ルーク
……は?
ルビー
だから、学校もクラスも一緒のレディちゃんに運命感じちゃってんでしょ?
ルーク
な……なぜそれを!
ルビー
見てりゃあわかるわ。
ルーク
そ…………そうなんだよ!!!これは運命なんだよ!!


俺は感情を爆発させた。


ルビー
あーはいはい。うるさい。
ルビー
だったら伝えればいいじゃない。「好きです」って。
ルーク
でも、相手は一応「高嶺の花束」。しかも最近、学校来てないし…。
ルビー
なに言ってるのよ。考えてみなさい。









姉さんはニヤっとして言った。















ルビー
相手はアイドルなのよ?簡単じゃない。




















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