ロイ:side
あなたが突然走り出し、、
みんながあなたの方向を見る。
なんで走っているんだ?
なんて、呑気な考えでいた俺が馬鹿だった。
その方向には
有り得ないくらいのスピードで走ってくるトラック。
そして、女性の叫ぶ声だけが聞こえてきた。
、
分かっている、ただ俺が行っても間に合わない。
だめだ、俺、落ち着け。
今は変に人に当たってしまいそうだ…。
とりあえず平常心を保つ…。
今すぐ泣き出しそうなヒョン。
プルルルルルル))
、
ジョンの声の焦りで酷さが伝わる。
とりあえず俺ができることは
警察と救急車を呼ぶことだ。
〜〜〜〜
みんな同じような顔をしている。
きっと電話の声が聞こえていたのだろう。
俺はすぐさまグガヒョンの手首をとり
車に乗せた。
俺は、あなた達のいる場所と反対の場所から出た。
いつも賑やかな車は信じられないくらい静かだった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!