ジミン:side
あの女がノコノコと
ジョングガの部屋から出てきた
見てわかる
いつもより少し嬉しそうだ
ジョングガは何をしたんだ?
少し気になり
わざとに肩をぶつける
〜
何を言ってもこっちを見ず、
一向に俺に興味を示さない。
何故か分からないが無性にイライラし、
彼女を壁に押さえつけた。
流石にびっくりしたのか顔をこっちへ上げてくれた…
やっぱりだ。
タオル、メガネをかけているとはいえ、
隙間から少しずつ顔が見える。
こんなに近くで女を見るのは初めてだが
見るからにそこらのアイドルとは比べ物にならねぇ。
とてつもなく綺麗すぎる__
そんな余韻に浸っていたのもつかの間。
思ってもないことが口走り、さらにこいつの口調も荒くなってくる。
ヒートアップしてしまい、つい
『青目のビッチちゃん』
なんて、言おうとしたら
ドンッ)))
一瞬何が起こったのかは分からなかったが
俺と女の立場が変わっているのがわかる
男を簡単にひっくり返せるってやっぱり只者じゃねぇ。
なんて、そんな所に関心してる場合じゃなくて。
女はこっちを見なかったけど
キレていたのは分かる。
というか、きっと俺に対して呆れてたんだと思う。
そして、女が俺から離れた時に
自我が戻ってきたような気がした。
そして、あんだけ言ってしまったことを後悔した。
なんて、今からじゃ遅いのに。
とりあえず、関わるとまた何か言ってしまいそうだから関わらないでおこう____
本当はもっと、彼女のことが知りたいんだけど((ボソッ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。