第85話

85 あれから⑥
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2019/05/26 05:57
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あなたside





痛い


とにかくお腹が痛くて。


しんちゃんに手を握っていて欲しい


しんちゃん来ないかな、?






「 あなた! 」


『 しんちゃ、? 』


「 よかった、間に合ったあぁぁ 」


『 来てくれたの、? 』


「 当たり前やろ? 」

「 ほら、手握っといてあげるから 」

「 頑張ってな、 」


『 うぅ、っ、 』


助 [ 息を吸って、吐いて、、 ]


『 っ、ふぅ、 』


助 [ そうそう、その調子 ]

助 [ 大丈夫、大丈夫よ ]


『 うぅ~、、 』(( 泣


「 頑張れ頑張れ、、 」 (( なでなで


助 [ あと少し! ]


『 んん~、、っ! 』















[ んぎゃぁ、んぎゃあ! ]



「 んおお!! 」

助 [ 元気な女の子ですよ ]

『 うぅぅ、、 』(( 泣

『 かわいぃ、 』(( 泣

「 かわいい、、、 」

助 [ おめでとうございます! ]


「『 ありがとうございます、! 』」




産まれた


私としんちゃんの赤ちゃん。


かわいいかわいい女の子。


嬉しくて、感動で、言葉にもならない。



「 うぅぅ、っ 」 (( 泣

「 あなた、よー頑張ったなぁ、! 」 (( ぎゅうっ



そう泣きながら私を抱きしめて言うしんちゃん。

ぼろぼろ泣いちゃって。


『 苦しいよ、しんちゃん 』

「 わあっ、ごめんっ 」

「 嬉しくてつい、 」

『 ふふっ 』



これからしっかり まま と ぱぱ になれるのか。

心配だけど、今はただ

この子が無事に元気に産まれてきてくれたことに

安心して、何も考えられない



『 、、かわいい 』


ついさっき産まれた私たちの赤ちゃん

目は子犬のような目。

しんちゃんにそっくり。



「 この子の名前あれになるな 」

『 女の子だからね 』
















「『 真穂 』」




何事にも真剣に取り組んで

穂のようにのびのびと育って欲しい


そんな私としんちゃんの願いがこもった名前。




「 真穂〜 」

「 ぱぱとままやで 」

『 ふふっ 』


しんちゃんは早速自己紹介

眠ってる真穂

寝顔もしんちゃんにそっくりで

とても愛おしい






産まれてきてくれてありがとう


私としんちゃんの子どもとして

産まれてきてくれてありがとう


これからもままとぱぱ、

真穂のために頑張るからね


すくすく大きく育ってね





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