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與真司郎side
『 もう6時だ 』
「 ほんとだ 」
『 まだ帰らないで 』
「 まだ帰る気ない 」
『 ふふ 』
あなた、可愛いな
『 大好き大好き大好き 』(( ぎゅー
待って今は無理
下手したらあなたを悲しませるかもしれない
けど、我慢とか無理
(( どさっ
あ、あなたすごく困った顔してる
それに。
すごく怖がってる
「 あなたが欲しい 」
「 心も身体も全部 」
言っちゃった
もう後戻り出来ない
『 、、 しんちゃ、 (( ちゅ
今まで我慢しすぎて
どんどん溢れてく
あなたに対する気持ちが。
あなたあなたあなた。
大好きだ。
『 、、んっ、、 』
「 んっ、、ん、 」 (( ぷはっ
『 ん、、んぁっ、 』(( はぁはぁ
やばい可愛い
そんな可愛い声聞かされて
そんなとろんとした涙目の可愛い顔で見られたら
俺も我慢効かねえって
「 お願い 」
「 もう嫉妬で頭おかしくなってんの 」
「 お前を俺にちょうだい 」
言っちゃったよ
『 しんちゃ、、ん、 』(( 泣
『 今のしんちゃん、怖い、、 』
最悪だ。
あなたを怖がらせてしまった
付き合う時に決めてたのに。
あなたのペースに合わせよう
って。
なのに、、
こーやって俺の勝手で
あなたを怖がらせて、泣かせて、、
彼氏失格だなあ。
『 今日はもう、帰って、 』
「 、、ん。ごめ、ん。 」
あーあ、もう、あなたに嫌われたかな
これからどうしよう
あなた。ごめんな。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!