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與真司郎side
あれからあなたは毎日情緒不安定。
いつもにこにこして楽しそうにしてる日もあれば
不安そうに、辛そうにしてる日もある
俺はこういう時どうしたらいいん?
しっかり支えないかんのに、頼りないよなぁ。
『 しんちゃ、 』
今日は辛い日みたいで。
「 どした?きついか? 」
『 んーん、 』
『 ぎゅ、して? 』
「 ん、 」 (( ぎゅ
『 うぅぅ、 』(( 泣
「 よしよし、、 」 (( なでなで
「 今日は俺が家事なんでもするよ 」
『 いや、そんな、悪いよ 』
『 もー大丈夫だから! 』
「 無理せんでえーの 」
「 今日俺休みやし、頼ってや? 」
『 、、わかった 』
『 ありがとう、しんちゃん 』
「 いえいえ 」
そしてあなたは最近、素直で。
まあ、こっちからしたら素直に言ってくれた方が
助かるからいいんやけどな?
たまに どきっ とするよーなこと言い出すから
油断できんわ。
『 しんちゃん 』
「 ん? 」
『 今日、病院行かなきゃ 』
「 あ、そーやったな 」
「 俺も行こうか? 」
『 ほんと? 』
『 来て欲しいな 』
「 おん、行くよ 」
「 お昼ご飯食べてから行こか 」
『 うん! 』
「 俺がお昼ご飯作っちゃる! 」
『 え、しんちゃん、お料理出来るの? 』
「 う、、 」
「 ぐぐればいける! 」
『 私、しよーか? 』
「 大丈夫!休んでて 」
『 わかった、ありがとう 』
「 おん! 」
そう、俺、料理できません。
お米のとぎ方もわかりません。
やから一から調べて作るしかない。
あなたのため!!あかちゃんのため!!
健康的ないいやつ作らな
「 できたぁ! 」
『 できた? 』
「 おん! 」
『 わ、美味しそう 』
『 食べていーい? 』
「 もちろん 」
『 いただきます 』
「 どーぞ! 」
『 ん、美味しいよ 』
「 ほんま? よかったわぁ 」
『 ほんとありがとうね 』
「 たまには任せてや 」
『 うん! 』
なんとか料理は出来上がり、
食べ終わって病院に行く準備。
「 行くよ 」
『 はあい 』
車で病院まで。
2人でこうして車に乗るのは久しぶり。
なんか、俺達が学生だったころ思い出すな。
たまにはこーゆーのも悪くない
『 久しぶりだね。2人で車 』
「 俺も今それ思ってた 」
「 たまにはいーな、こーゆーのも 」
『 だね 』
そんな話をしてればもう到着。
病院の先生から説明を受けたりして
お腹のあかちゃんの様子を見て帰ります
家であなたにエコー写真見せてもらったけど
改めて動いてるのを見ると感動する。
はやく大きくなって出てきてな。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!