って。
既読はついたけど返信は来なかった
あたりまえか、
はぁ、今日、学校とかきつすぎる
遅刻していこ、
(( ぴんぽーん
誰だ、
秀 [ 真司郎、学校行くぞ ]
秀太、
【 末吉秀太 】は俺の親友
中1のころから仲良くしてる
すげえいいやつ。
俺とあなたの1番の理解者で
1番俺たちを応援してくれてる
そーいえば昨日の夜、秀太に電話で
全部話したんだった
俺が遅刻か休もうとしてるって
気づいたんだな
流石秀太。
仕方ない、行くか、、
「 今行く 」
秀 [ あーい ]
学校に着いてもやっぱりあなたのことしか
考えてなくて、授業中もうわの空だった
それを見た秀太が
秀 [ 今日の昼休み、直接謝りにいけ ]
ってさ。
俺もそれは考えた
でも拒否されるのが怖かったんだ
それでもやっぱり
直接謝ろう
そう思った
「 秀太、あなたに昼休み裏庭に来てって
伝えてくれないか 」
秀 [ おっけ ]
昼休み
秀 [ じゃあ行ってくるよ ]
「 おう。俺は先に裏庭で待ってる 」
秀 [ そーしな。]
あぁ、あなたに避けられたらどうしよう
でも大丈夫。
あなたならきっと来てくれる。
『 しんちゃ、ん 』
ほら、来てくれた
本当に嬉しい
でも怖い
とにかくまず謝ろう
それから俺の気持ちを改めて言おう
「 昨日はほんとうにごめんな 」
『 大丈夫、。』
無理して笑ってる。
『 私ね、 』
『 しんちゃんとずっと一緒にいたいの 』
そう言ってくれた時、すごく嬉しかった
拒絶されてなかったことに安心した
それからあなたは自分のことを
素直に話すことは苦手なのに
一生懸命伝えてくれた
その気持ちが嬉しかった
きっと昨日、あなたも一晩考えてくれてたんだ
俺もそれに応えたい
「 俺とずっと一緒にいてください 」
『 はいっ、、! 』
「 うぁぁ、、 」 (( 泣
あなた、許してくれた、
これからもずっと一緒にいてくれるって
すごく緊張した。
すごく安心した。
本当にあなたには感謝しかない。
ありがとう、あなた。
『 ありがとう、しんちゃん 』
「 こちらこそ 」
「 これからもよろしくな 」
『 こちらこそっ 』(( ぎゅー
あなたから俺のところに来てくれた
それだけで嬉しくて。
(( よしよし
大好きだよ、あなた。
どきどきしすぎて心臓がいたい、
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。