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與真司郎side
今日は土曜日
朝は何も用事なかったしゆっくり寝ようって
思っとったんに真穂に無理やり起こされました
真 [ ぱぁぱ!! ]
「 んん、 」
真 [ おままごと!! ]
あぁ、せや、
昨日約束しとったの忘れとったわ
「 ん、今行く 」
真 [ やったぁ! ]
それからリビングに行くとあなたの姿
にこって笑って『 おはよう 』って。
それだけで目が覚めて、「 あぁ、朝だ 」って思う
俺にはそれだけあなたが大切。
真 [ ままはまーちゃんのおねえちゃんで ]
真 [ ぱぱはまーちゃんのだんなさん! ]
まあそうなるよなあ
真 [ おはようのちゅぅして!! ]
どこでそんなん覚えてきたん?
まだ2歳やで?
でもここで嫌やって言ったら怒りそうやし
でこちゅで終わらせようとしたんに
真 [ おくち! ]
なんて言われちゃあもう逃げられない
娘のファーストキスを奪っちゃって悪いな
まあ、ええか。
(( ちゅ
軽くきすをすると [ きゃー ] って逃げてく真穂
ほんま天使やわあ
かわええなぁ。
『 、、、 』
隣に黙ってぼーっとしてるあなた発見。
なんだか寂しそうな顔をしとる
結局ままごとに参加出来てへんかったから
いじけとんのかなって思って呼びかけても
なかなか気づかない
「 あなた! 」
久々に呼んだ気がする名前。
『 ひゃぁっ、 』
そんな驚かんくてもええやん?
あんまり静かやな、どした?って聞いても
なんがあったのか答えないあなた。
俺があんまりしつこく聞くから
やっとの事で答える気になったみたい
『 ひかないでよね、? 』
「 ひくわけないやろ? 」
『 あ、あのね、? 』
『 真穂に、嫉妬、しちゃって、、っ 』(( 笑
「 、、、へ? 」
『 ごめん、っ、 』
『 ほんとに、自分の娘に嫉妬するなんて
心が狭いにも程があるし、っ 』
『 流石に気持ち悪い、よね、っ 』
そんなこと引きつった笑顔で言い出すあなた。
あなたが真穂に嫉妬するなんて驚いて
言葉にならんくらい。
どっちかっていったら俺が嫉妬しとるって
思っとったんやで?
いっつも真穂とあなたは一緒におるし、な。
「 俺に焼きもちやなくて真穂に、? 」
信じられんくてもう一度聞き直す
『 な、何回も言わせないでよ、っ、! 』(( 耳真っ赤
そんな耳真っ赤にして可愛い顔で言われたら
襲わずにはいられなくなる。
でも今は一旦ストップ。
「 そんな無理して笑わんでええのに 」
「 全然おかしなことやないよ 」
「 実際俺も真穂に焼きもち焼いてたしな 」
『 本当、? 』
「 ん、ほんま 」
『 うぅぅ、 よかったぁ、 』
安心したのかいつもの笑顔に戻ったあなた
それはいいとして。
「 でもさ、いつ嫉妬したん? 」
気になって、そう聞けば、あなたは驚いた顔をして
『 んな、、わかってなかったの!? 』
『 しんちゃんのばあーか!! 』
『 もうしんちゃんなんか知らない! 』
って突然怒って俺たちの寝室に引きこもってしもた
え、俺、なんかやらかしたっけ??
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!