第90話

90 あれから⑪
1,034
2019/06/04 12:43
.







與真司郎side




あなたが部屋にこもって5分程した今


真穂が自分の部屋からおもちゃを持って


帰ってきました


こーなったら一時あなたの所には


行けないかもと思ってた矢先。



真 [ ままは? ]


上目遣いでそう聞いてくる真穂は

やっぱりどこかあなたに似ていて。


「 まま、寝とるみたいやからぱぱと遊ぼか 」

真 [ んーん、 ]

真 [ まーちゃん、ねむ、 ]

「 ねむいん? 」

真 [ ん、 ]

真 [ ぱぱ、一緒にねんねしよ、? ] (( 上目

「 っ、 」 (( 耳真っ赤


自分の娘にこんなに照れてどーすんねん、

ほんまにあなたに似とる、


真 [ ぱぁぱ、? ]

「 あ、おん、お部屋に行こな 」

真 [ だっこ、 ]

「 ん、おいで、 」 (( 手を広げる

真 [ ん~、] (( ぎゅぅ


こーしとると俺らが学生やった頃を思い出す

あなたが熱を出した時はいつも甘えん坊に

なるからよくだっこしとったなぁ。


真穂のベッドに行くまでにもう真穂は

寝てしもうたから、ベッドに寝かせて

部屋を出る。


そして、あなたのとこへ。



(( こんこん


「 あなた。」


呼びかけるけど返事はない

耳をすましてみれば

鼻をすする音が聞こえる


もしかして泣いとる?


実は部屋に鍵なんてないから

直ぐに開く


あなたの許可は貰わずにドアを開ければ

目を腫らして泣くあなた。


静かにあなたの元へ。

そして何も言わずにあなたに正面から抱きつく。



『 やぁっ、だ 』

『 しんちゃんなんて、あっちいけ、っ! 』

「 あなた。」

「 ごめんな、、ごめん。」

『 うぅぅ、 』


あなたと はぐ するのいつぶりだろう

それくらい久しぶりで嬉しくて。

それを思ってるのはあなたも同じらしい

あっちいけなんか言いながら

俺を抱きしめる力を強くするから

言葉と行動が矛盾しとる

それやから俺はあなたから離れられない



『 ど、して、 』

「 ん? 」


















『 どして、真穂にはきすして

私にはしてくれないの、? 』




あぁ。


これはもう駄目だ。





(( どさっ





「 嫉妬したのそれ? 」

『 そだよ、っ! 』

『 気づけ、ばかぁっ! 』


あなたを押し倒して聞けば

胸を軽く殴られる


でも、今のあなたには何をされても俺には効かない



『 私にもきすしてよ 』



突然色っぽい目でそう言うあなた。

これに勝てる男なんていない



俺以外な。




(( ちゅっ



軽くキスしておしまい。

そんなんもちろんわざと。


するとあなたは物足りないとでも言うような顔





「 何? 」

『 ほんと、しんちゃん嫌い 』

「 キスはしたで? 」

「 何をそんな物足りない顔しとるん 」

『 、、、 』









『 ふっっかいきす、して、、?? 』(( んべ




舌を少し出して上目遣いで言ってくるもんやから

流石にこれには勝てんくて。

やっぱ俺は、上目遣いに弱いらしい




(( Dきす



『 んっ、、はぁ、っ 』

『 苦し、っ 』(( 涙目


あなたからしてって言い出したんに

もう苦しいとか言って。


「 これで終わると思うな 」

「 俺に何回も嫌いって言った罰 」


『 ひゃぁ、っん、、!! 』



あなたがこの声で鳴けば

俺らの時間 の始まり。


何もかも久しぶりで

何もかもが俺らの興奮材料。


俺、これからダンスあんねんで?

また秀太に迷惑かけるかもな


まあ許してくれるはず


こんなに可愛くなったあなたを

ほっとくわけには行かんからな?




あれからたっぷりあなたを愛してやれば

満足したような顔で


『 しんちゃんすき 』


なんて小声で呟いて はぐ してくるから

第2ラウンドの始まり。



結局気づいた時には夕方の6時

ダンスは4時からやったから2時間経ってる



「 あぁ、やらかした 」

『 ん、しんちゃ、 』

「 ごめん、あなた、レッスン行ってくる 」

『 いってらっしゃぁ、ぃ 』

「 ん、 」 (( でこちゅ



急いでスタジオに向かえば

むすっとした秀太が待ち構えていて。



鬼のように踊らされました。







秀 [ 俺だって実彩子我慢して

ちゃんと来たんだけど? ]



















プリ小説オーディオドラマ