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第1話

☺︎
676
2020/03/03 08:41
ザザーーー

波の音

潮の香り

心地の良い風

ひとつひとつがなんだか懐かしい

そして‥.



大好きなあの声




???
???
.........ろ!
???
???
...........ってば!
???
???
.......ろ...ってば!
???
???
起きろってば!!!
you
you
.............!?
いつもここで目が覚める

どこか懐かしい記憶

いつの記憶だろう

もう思い出せない

いや、もう二度と思い出すことはないだろう。

私は記憶喪失とかいうやつなのだろうか?

いや違う。

本当に昔の記憶だからきっと少し忘れてるだけ

私は記憶喪失なんかじゃない

私が記憶喪失なら世の中に何万人記憶喪失がいるのだろう

考えるだけで頭が痛くなる。

ズキズキと痛くなる頭を抑えて今日も病室のベットから体を起こす。

こんなことを言うのもあれだが

私はなんで病院にいるのかわからない。やっぱり記憶喪失だから?

いやさっきも言ったが違う

きっと体中にあるこの包帯のせいだ

私はいつの日か大怪我をした。

だから入院してるだけで記憶喪失なんかじゃない。

どちらかと言えば記憶喪失は

私の隣で気持ちよさそうに寝てる黎弥くん。

この子は間違いなく記憶喪失だ。

原因は海で遭難した。

いつもの様にスヤスヤと寝てる君に私はそっと歩み寄る。

黎弥くんの顔は本当に綺麗で思わず触れたくなってしまう。

彫刻のように美しいその顔。

顔も良ければスタイルも抜群で本当に羨ましい。

そして私が何より一番好きなのは

君の髪だ。


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