第214話

ジンペイの想い(2)
902
2022/04/06 16:22
美月ツバサ
美月ツバサ
それで、私にお話とは?
っていうか、よく私が此処に
居るってわかりましたね?
寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
お前がよく宿舎を出て公園で
ダンスの練習してるって話してた奴が居てさ?
来てみたら、本当にツバサが居るとは
思わなかったけどさ
美月ツバサ
美月ツバサ
な、なるほど……
寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
だからお前のとこに行く前に、
飲み物買って持ってきたってわけ!
美月ツバサ
美月ツバサ
わざわざありがとうございます……
寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
だから気にすんなって!












すると、それまで笑顔で話していたジンペイが

突然真顔になり…。
















美月ツバサ
美月ツバサ
……ジンペイさん……?

























































寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
…ツバサ、お前はアイドルになる夢を
諦めたりしないよな…?
美月ツバサ
美月ツバサ
ふぇっ? もちろん諦めませんよ……?
まあ、私の夢がいずれ現実になるか……
夢のまま終わってしまうのかは
わかりませんが……
寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ










ジンペイは突然何も話さなくなってしまう。

















美月ツバサ
美月ツバサ
……ジンペイさん……大丈夫ですか……?











ツバサは心配そうにジンペイを見つめる。














































寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
…ツバサを見ていたら時々思い出すんだ。




























































































寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
俺の初恋の人を…
美月ツバサ
美月ツバサ
ジンペイさんの……初恋の人……?













ツバサは首を傾げている。















寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
あれはまだ小学生の頃…














ジンペイは自身の初恋の人の事をツバサに話す。

























美月ツバサ
美月ツバサ
そうだったんですか……。
じゃあ、その女性はプロのミュージシャンを
目指して……ストリートの弾き語りも……
寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
…あぁ、今も生きていたら…
きっとすげーミュージシャンになれてたと思う
美月ツバサ
美月ツバサ
そうですね……。
そんなに素敵な方なら私も
会ってみたかったな……

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