第114話

HANAKO~モラシタ・ラ・ダメリアの女王~(17)
1,043
2023/11/21 16:42
住人C
そんな事しないよ…!
花子さん
花子さん
えっ…?
 











































住人D
此処での生活も楽しかった!
住人E
また遊んでくれよ!














花子さんを恨んでいる人物は1人もおらず、

それどころか住人達は喜んでいた。























花子さん
花子さん
皆…!






















玉田マタロウ
玉田マタロウ
花子さん、愛されてたんだね…!
美月ツバサ
美月ツバサ
良かった……
















ツバサとマタロウは微笑ましく見守る。






















花子さんとクロックレディは手を繋いだ。





























クロックレディ
クロックレディ
始めましょう
花子さん
花子さん
うん…!





















花子さんが目を閉じると、2人は

緑色の妖力に包み込まれる。


















すると、地面に大きな穴が…。
























クロックレディ
クロックレディ
時よ…戻れ!!


















クロックレディの力で、住人達は

それぞれ元の世界へ帰っていった…


























































































…はずが…。



















































































































































花子さん
花子さん
貴方…どうして帰らなかったの…?













何故か執事だけが残っていた…。




























執事
執事
…50年前、小学生だった私は
【悲しい死を遂げた少女の怨霊が
トイレに取り憑いている】という
噂を聞きました












執事は過去の話を花子さんに聞かせる。

















花子さん
花子さん
貴方は…私が最初に連れてきてしまった
子供だったわね…。
他の人よりもとても長い時間を
奪ってしまった…。
1番私を恨んでもいいのに…





















すると執事は花子さんに近付き…。










































執事
執事
いいえ。私の人生は、常に
貴方と共にありました。私に、
奪われた時間等1秒たりともありません















そう言って花子さんの手を両手で握りしめる。












花子さん
花子さん
…!














花子さんの頬が赤く染まる。




















執事
執事
私は…花子様を愛しています
花子さん
花子さん
…っ///





































_____________________



































執事(50年前)
執事(50年前)
寂しいなんて言わないで下さい。
花子ちゃんには、僕が居ます
花子さん(50年前)
花子さん(50年前)
太郎君…


























_____________________
































50年前の太郎からの言葉を思い出す。

























太郎は花子さんを優しく抱きしめ、

花子さんは抱きしめられながら泣いていた…。



















その様子をツバサ達は優しく見守る。




















マタロウとツバサはつられて泣いていた…。





























玉田マタロウ
玉田マタロウ
えぇ話やぁ…
美月ツバサ
美月ツバサ
はいっ……!
《私もいつか会長と……》







































































美月ツバサ
美月ツバサ
《って何で私は最近会長の事ばかり
考えちゃうんだろう……///》


















すると何処かから虹色の妖気が現れ、

ツバサのウォッチに吸い込まれて

3枚のメダルが現れた。

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