第81話
私が中国でチョコレート店を
始めてすぐの頃、丹精込めて作った
チョコ菓子は1個も売れず…
借金は増えるばかり…
茶李井は過去の話を周りに話し始めた。
私のチョコはまだ誰かを笑顔に出来る…。
あの時キョンシー達が私に
希望を与えてくれたのヨ…
いい話だぁ~~~っ
ジンペイは泣き出す。
ちょっと待て。希望を見つけたお前が、
何故フォーチュンビターブラックのような
悪徳商売を?
あ、そっか。お前悪い奴だった!
するとジンペイは泣くのをやめ、
茶李井にビシッと指差す。
切り替え早っ…
私は…その後ひたすら
チョコレートを作り続けたネ…。
次第に店は繁盛したヨ…。
でも、いつかその人気が
無くなるんじゃないかと
不安でいっぱいだった私は、
もっとヒット商品が欲しいと思ってたネ…
それで、キョンシーを利用した
フォーチュンビターブラックを
開発したんですね?
コマからの質問に頷く茶李井。
でも思い返してみればこの子達は
フォーチュンビターブラックを食べて
笑ってくれてないネ…
茶李井さん……
するとツバサは、茶李井に近付いた。
先程頂いたチョコは
とても美味しかったです……!
フォーチュンビターブラックじゃなくても……
ツバサ、いつの間に食べたの!?
実は先程……
_____________________
まあ、元気出すネ。
お前のような可愛い子になら
また作ってあげるネ
九尾にフォーチュンビターブラックを
分けてもらえずに気を落としていたツバサ。
それを茶李井が宥めていた。
ありがとう……ございます……
予約するなら此処にサインしてネ
そう言って茶李井は予約表を置いて
店の奥へ去っていく。
すると…。
キョッキョッキョンシー!
ツバサの前に現れるキョンシー達。
貴方達は……?
キョンシー!
1体のキョンシーが、ツバサにチョコレートを渡す。
これを私に……?
まるで元気を出せと言わんばかりに
ツバサを囲むように踊るキョンシー達。
……! 美味しい……
受け取ったチョコレートを食べ、
気付けば笑顔になっていたツバサだった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!