第223話
流石に最終問題は
少し難しかったかな〜?
わかりました! 今から30分の
シンキングタイムを設けます!
それでは、また後ほど! Let's Yオネア!
_____________________
何でYSPウォッチの問題ばっかり出るの?
ツバサ達は円になって集まり、話していた。
霧隠の奴も…ウォッチの事を知っていた…
……。
《それは皆さんが変身して戦っている姿を
会長も1度見ているからですよって
言いたいけど、そんな事言っても
信じてもらえないんだろうな……。
あの日の出来事は、正直言うと私自身も
本当は夢だったんじゃないかって思う程
非現実的だったから……》
《……あれ? でもあの時、私とコマさんは
変身してないけど……。
会長はどうやって知ったんだろう……》
とりあえず、答えを探さないとな?
園等先生か、学園長なら何か知ってるかも
そうだね! よし、行こう!
マタロウが走り出そうとすると…。
うわっ!
ちょうどステージの階段から降りてきた
ラントとぶつかってしまう。
ラントは転びそうになったマタロウの肩を支え、
マタロウに気付かれないように制服のポケットに
小型の盗聴器を入れた。
すっ…すみません…
いや、構わない
マタロウから手を離すと、ラントは
後ろに居たツバサに一瞬視線を向けるが…。
… 私は30分屋上の風にでも当たって、
気分転換してこよう
すぐに視線を戻し、そのまま去っていった。
……
考え事をしていたツバサは、
ラントからの視線に気付いていなかった。
_____________________
〜学園長室〜
えっ? YSPウォッチは誰が作ったのか
知りたい?
はい!
それは…
いや、私から話そう
園等先生が説明に困っていると、
学園長が代わりに話し始めた。
君達が付けておるYSPウォッチ。
それを作ったのはY学園最高の
頭脳が集まった…
【Y研】だ
Y研……
最高の頭脳…
そしてY研のリーダーは…
【14歳の天才科学者】と呼ばれる生徒…
そんな天才が私の他に居たなんて?!
フブキはとても驚いていた。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。