この日、食堂では月1のバイキングがあった。
その為、ジンペイはいつも以上によく食べていた。
朝からよく食べるね
今日は月に1度のバイキングだからね!
ふふっ……ジンペイさんは
美味しそうに食べますね……?
そんな4人の会話を見て微笑むフブキ。
《私は姫川フブキ。
成り行きで入ったYSPクラブを徐々に
気に入りつつある私。
以前は私がクラブの紅一点だったんだけど、
ツバサが入ってからは変わったわ。
そんな私は、憧れのマドンナポジション。
そしてツバサはアイドルポジション。
そう、私とツバサはいわゆる…
ダブルヒロインってところね?
とはいえ、やっぱりツバサは可愛いから
つい守ってあげたくなっちゃうのよねー》
あっ……あのっ……フブキさん?
どうかしました……?
ううん、何でもない
あっ、卵双子だぁ…!
マタロウが割った卵から双子の黄身が出てきた。
縁起いいね!
おぉ~! コッペパンかと思ったら、
エビマヨ春雨餃子パンだった~!
エビマヨ春雨餃子パンを見て喜ぶジンペイ。
ジンペイ君の大好物だ!
はっ……な……無くしたと思っていた
イヤホンがポケットから……
ツバサの制服のポケットから出てきたのは、
行方不明だったお気に入りのイヤホン。
良かったねツバサさん!
僕も今日は占いで1位だったし!
いい日になりそうだ…
ね~!
そうね?
はっ……はいっ……!
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。