体育の授業が終わったあと。私は教室に帰っていた。けど、いきなり3人の女の子が私の前に立ちはだかる。……嫌な予感。
真ん中の女の子が私に言う。この女の子偉そう。腕を組んで仁王立ちで立ってる。
静かにそう返せば、なぜか余計に怒るばかり。は?なんで?
予想はしていたけど、してもいないことに言い掛かりをつけられれば、流石にムカつく。それが表れて、少し眉間に皺を寄せる。
フッと馬鹿にしたように笑えば、女の子達は、顔を茹でダコみたいに真っ赤にして怒る。まぁ、今のは思ってないこと。自分がブサイクとは思ってるけど。
真ん中の女の子が私をつき飛ばそうとする。けど、私はそれをひらりと躱す。
改めて挑発をする。そろそろいいかなぁ。
痛いところを突かれた顔をしてる3人。
最後はなるべく優しくそう言えば、
そう言ってくれた。
え?私はいじめが怖かったんじゃないかって?あー、あれめんどくさかっただけだよ。
ニコッと笑えば、顔を赤くする3人。まだ怒ってんのかな。
私達は教室に走っていった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。