第37話

STORY 37
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2020/04/13 14:59 更新
あなた said
ここ……どこ………?

目を開けて見える景色は懐かしくて

戻ってきたくなかった景色…




乱桜組の私の部屋だ……
トップ
起きたか、あなた
声のした方を見ると、壁に寄りかかってるお父さんの姿が
(なまえ)
あなた
…っ…お父さん…
トップ
アイツらの事が気になるか?
思ってた事を見透かしてきたお父さん

あの後、意識が無くなったから何があったのか全く分からない

だから、みんなが無事かどうかだけでも知りたい
トップ
心配するな、そこまで酷い目には合わせてない。怪我も大した事ないだろ
大した事ない…か

お父さんの言う “大した事ない“ は絶対に大丈夫じゃない

相手に重症負わせるか、もしくは殺すか…

それぐらいの事をお父さんは簡単に出来る

薬の効果だってあったはず

だとしたら……

みんなが無事だとは思えない

あの時みたいに酷い怪我じゃなければいいけど…
トップ
まぁ、お前の晴れ姿は見に来れるだろ
(なまえ)
あなた
えっ?
晴れ姿って何?

お父さんは何言ってんだって笑いながら
























トップ
お前が乱桜組のトップになる日の姿に決まってるだろ
そう言った
トップ
1週間後にはその儀式をするつもりだ
(なまえ)
あなた
嘘…
乱桜組のトップになるなんて

しかも1週間後…

いずれ、トップになるんだって自覚はあったけど

まさかこんなに早いなんて思わなかった
トップ
その儀式をすれば、お前は晴れて乱桜組の人間だ
乱桜組の人間…
























そんなの……
(なまえ)
あなた
絶対に…嫌…
トップ
……今、なんて言った?
(なまえ)
あなた
絶対に嫌…乱桜組の人間になるなんて
気づいた時にはそう言ってた

初めて…お父さんの前で “嫌“ って言ったかも

お父さんは少し目を見開いて私を見てる

今までずっとお父さんの言う事には全部従ってきた

それがどんなに恐ろしくて、怖くて

人の命を奪うような事だって…
トップ
本当に、お前は何を言ってるんだ
(なまえ)
あなた
それに、こんな事するような乱桜組…
(なまえ)
あなた
……お母さんは絶対に望んでない
そう言うと、明らかにお父さんの表情が変わった

お母さんが死んでから、お父さんの前でお母さんの話をするのは避けてきた

私だって話すのが辛かったし

お母さんを失って1番辛い思いをしたのは、お父さんだって分かってたから

だから、ずっと話さないできた

でも、それはもう無理
(なまえ)
あなた
お母さん言ってた、乱桜組は街の人を守ってくれる勇敢で優しい暴力団だって
(なまえ)
あなた
そんな乱桜組が大好きだって
トップ
…っ………
(なまえ)
あなた
けど、今の乱桜組は全然違う
(なまえ)
あなた
街の人を傷付けてる、守る所か恐怖で支配してる…そんな乱桜組をお母さんが見たら…絶対に悲しむと思う
(なまえ)
あなた
だから、もう……
バンッ
(なまえ)
あなた
…っ……!
トップ
それ以上…桜華の話をするな…
(なまえ)
あなた
お父さん…っ…
見た事ないような苦しそうな顔をしてる

死んだお母さんを連れて帰ってきた時でもそんな顔してなかったのに
トップ
あなた、お前は乱桜組のトップになる人間だ。お前の意思なんて関係ない
気づくと、お父さんの顔はいつもの冷たい目に戻ってて
トップ
これを被って、またここで過ごせ
そう言って私の方に投げたのは

あの仮面だった

そして……




トップ
たとえ、桜華が望んでないとしても
トップ
私は今の乱桜組を残していく
トップ
お前は、私の言う通りにしていればいい
そう言い残して部屋から出ていった




それからの時間はあっという間に過ぎていって

いよいよ明日、儀式が行われる

その儀式をすれば、私は乱桜組のトップ

……乱桜組の人間になる
(なまえ)
あなた
乱桜組の人間、か…
乱桜組のトップになったら私、どうなるんだろ…

少なくとも、今のままでは居れないだろうな

また偽りの私に戻って本当の私を殺すんだと思う

もう二度と本当の私に戻れなくなる気がする

そうなるんだったら……




コンコンッ
乱桜組
あなたさん、お呼びですか?
(なまえ)
あなた
これを私の “家族“ の所に届けてください
本当の私で居られる今、ちゃんと私の気持ちを伝えたい

みんなと出会えた事

みんなの “家族“ になれた事

一緒に過ごせた事

全部が本当に幸せだったって














そして、迎えた儀式の日

私は桜の刺繍の施された着物を着て、龍桜の間の桜の木の前に居る
(なまえ)
あなた
お母さん…
お母さんが眠ってる場所に桜の花を置いた
トップ
あなたさん、時間です
(なまえ)
あなた
……はい
お母さん、行ってきます…

持ってた仮面を被って、儀式に向かった

儀式は何事もなく順調に進み

最後の儀式に移ろうとした時だった
































バンッ









????
あなたっ!!
(なまえ)
あなた
嘘、でしょ…
入口を蹴破って入ってきたのは……




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