第43話

STORY 43
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2021/03/14 14:41 更新
(なまえ)
あなた
お父さんっ!!
トップ
!?
玲於たちに殴りかかろうとしてたお父さんの前に立ち塞がった
みんな
あなたっ…!?
龍友
龍友
あなた、今すぐそこから離れろ!
涼太
涼太
危ないから早く…!
(なまえ)
あなた
私なら大丈夫だよ
(なまえ)
あなた
だから、そこで見守ってて
そう一言伝えて、お父さんの方に向き合った

ずっとみんなと戦ってたからか、お父さんは至る所に傷を作って服に血が染み付いてる

それでも余裕そうな表情をしてるのは、やっぱりお父さんが強いって証拠だ
トップ
なんだ、また私と戦うつもりか?
トップ
それなら喜んで相手をするよ
(なまえ)
あなた
私はもう戦いません
トップ
じゃあ、一体何をするつもりだ?
(なまえ)
あなた
私の話を…お母さんの話を聞いてください
予想外の言葉と、お母さんという言葉に一瞬で変わったお父さんの表情
トップ
一体何を言い出すかと思えば…
トップ
なぜここに居ない人間の話を聞く必要がある
トップ
……桜華は死んだ
私の話を馬鹿にするように嘲笑った

でも、どこか辛そうな表情をしたのを私は見逃さなかった
(なまえ)
あなた
じゃあ、何で辛そうな顔をするんですか?
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っ……
(なまえ)
あなた
お母さんが教えてくれました
(なまえ)
あなた
5年前のあの日の事を、お父さんは今でもずっと1人で抱え込んで苦しんでるって
(なまえ)
あなた
ずっと辛い苦しい思いをしてるって
トップ
……黙れ…
(なまえ)
あなた
だから、もう1人で抱え込まないでって…
トップ
黙れっ!!
(なまえ)
あなた
っ…!
お父さんの怒鳴り声に体がすくむ
トップ
お前に…お前に何がわかる…
トップ
大切な人を失った悲しみも、また大切な人を失うかもしれない恐怖も……
トップ
自分がどれだけ惨めな人間か思い知らされた時の苦しみも全部…!
トップ
お前に何が分かると言うんだ!!
(なまえ)
あなた
桜弥さんっ!!
トップ
っ…!?





気づいたら、そう呼んでいた

何で “桜弥さん“ と呼んだのか分からない

でも、きっとお母さんだ

お母さんが私を通して伝えようとしてるんだ
(なまえ)
あなた
お父さんの言う通り、私はお父さんが味わった感情を全部理解する事は出来ません
(なまえ)
あなた
でも、これだけは聞いてください
お父さんのそばまで行って、血塗れの手を握った
(なまえ)
あなた
この世に姿が無くても、お母さんはずっと私たちのそばに居てくれています
(なまえ)
あなた
私たち “家族“ はずっと一緒です…
(なまえ)
あなた
だから、もう1人で苦しまないで…
私の涙がポタポタとお父さんの手に落ちる



















トップ
……あなた
ギュッ
(なまえ)
あなた
お父さん…?
トップ
すまなかった…
そう言って、お父さんは私を抱き締めた

その声は今まで聞いた事ないぐらい、か細くて弱々しい声
トップ
私は……
トップ
桜華を失ったあの日から、いつかお前まで居なくなってしまうんじゃないかって…
トップ
また大事な人を守れなかったら…
トップ
そう考えたら、ずっと怖くて仕方なかった…
どんどん力がこもっていくお父さんの腕

そこから今までどれだけお父さんが苦しんだのか伝わってくる
トップ
いつからか…他の人間が全員桜華を殺したアイツらと同じように見えてしまっていた
トップ
そしたら、いつの間にか守ると決めた街の人間まで殺していた
トップ
私は壊れてしまったんだよ、あの日から…
(なまえ)
あなた
お父さん…
トップ
私は父親失格だ…
トップ
たった1人の娘を傷付け苦しめるなんてな…
そこまで話すと、お父さんは私から離れた

その手には……




短剣が握られている
(なまえ)
あなた
っ…お父さん、何を…
トップ
私は許されない事をしてしまった
トップ
…償わなければいけないんだ
みんな
!?
(なまえ)
あなた
だからって自分を…
(なまえ)
あなた
お願い、その剣を離して…!
トップ
あなた……
(なまえ)
あなた
っ……
言葉を失った

私の名前を呼ぶお父さんの声も、私に向けられたお父さんの表情も…

全部小さい頃私に向けられたものと同じだったから
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今までお前を苦しめてしまって、すまなかった
トップ
せめて、私が死ぬ時まで守りたかった…
(なまえ)
あなた
やめて…
トップ
私の娘として生まれてきてくれてありがとう…
(なまえ)
あなた
お父さんっ…!!






























パシンッ カチャンッ









部屋に響いた乾いた音と金属のような物が落ちた音
(なまえ)
あなた
……玲於
玲於がお父さんの手を叩いて短剣を落としてた

そして…
ガシッ
玲於
玲於
ふざけんなっ!!
玲於の怒鳴り声が部屋中に響き渡った




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