第38話

STORY 38
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2020/07/05 06:00 更新
扉を蹴破って入ってきたのは……




(なまえ)
あなた
何で…
みんな
あなたっ!!
何でみんながここに…?

だって、ここには絶対に来ないでって

そう手紙に書いたはずなのに
トップ
あぁ、皆さんお揃いで何よりだ
歓迎するような口調でお父さんはみんなの前に立った
トップ
こんなにたくさんの人に娘の晴れ姿を見せれるなんて嬉しく思うよ
トップ
是非とも最後の儀式を見届けてくれ
お父さんはそう言って私の方に向き直る

乱桜組のトップになるんだ

ここまで来たらもう後戻りなんて出来ない

みんなと離れ離れになるのは嫌だけど

みんなを守るためにも乱桜組のトップになるしかないんだ

そう諦めて仮面に手をかけた時だった
AKIRA
AKIRA
悪いが、俺らはあなたの晴れ姿を見に来たんじゃねぇんだ
AKIRAさんの言葉に手が止まった

じゃあ、何でここに……




AKIRA
AKIRA
あなたを返してもらう
(なまえ)
あなた
!?
そう言ってAKIRAさんは1歩前に出た

AKIRAさんは見た事ないぐらい鋭い目でお父さんを睨んでる

AKIRAさんだけじゃない

みんなも同じような目をしてる
トップ
ハッ…何を言い出すかと思えば…
そんな目に怯む事無く、むしろ可笑しそうに笑ってるお父さん
トップ
そもそもあなたは私の娘だ
トップ
君たちの所に返す理由なんて無い
AKIRA
AKIRA
確かにあなたはお前の娘だ
AKIRA
AKIRA
でも、だからってあなたの全てをお前が決める理由だって無い
トップ
……何が言いたいんだい?
TAKAHIRO
TAKAHIRO
お前はあなたの事何も分かってない
TAKAHIRO
TAKAHIRO
お前が人を傷付ける度にあなたは辛い思いをしてきた、苦しんでたんだ
TAKAHIRO
TAKAHIRO
あなたの事をずっと苦しめてきたお前にあなたは絶対に渡さない
TAKAHIROさんの言葉を聞いた途端、一瞬でお父さんの目付きが変わった

あの時と同じ、人を傷付ける時と同じ目

赤く鋭く光ってる目だ

このままじゃまたみんなが危ない……
トップ
じゃあ、私がした事は間違いだったと…?
AKIRA
AKIRA
そうd…
(なまえ)
あなた
間違ってない…
みんな
!?
颯太
颯太
あなた、どうして…
(なまえ)
あなた
お父さんのしてくれた事は全部私の為
(なまえ)
あなた
私が立派な乱桜組のトップになる為にしてくれた事
(なまえ)
あなた
何も間違ってなんかない
嘘、分かってるよ

お父さんのした事が間違ってたって、ちゃんと分かってる

でも、こうやって言わないと

お父さんが望んでるようにしないと

またみんなが……
(なまえ)
あなた
儀式の邪魔をするなら早く出ていって
玲於
玲於
あなた…
玲於、ごめんね

こんな風に突き放すような言葉使って

前みたいに笑いかけられなくて

これしか方法が無いの

みんなを守る為にはこうするしかないの

だからお願い

今すぐここから出ていって……









『あなたはそれでいいの……?』










この声…

お母さん……?
『あなた』
どうして…
『言ったでしょ?私はいつもあなたのそばに居るって』

『だからあなたの気持ち、ちゃんと分かってるよ』
そう言いながら、お母さんは優しく微笑んでる

……お母さんには全部お見通しなんだね

お母さんの言う通りだよ

今すぐにでもみんな… “家族“ の所に戻りたい

またみんなと一緒に笑って過ごしたいって思ってる

でも、そしたらまたみんなを危険な目に合わせる

それだけは絶対に嫌なの

今までみんなにたくさん助けられた

だから、今度は私がみんなを守る

その為には乱桜組のトップになるしか……
『あなた、それは間違ってるよ?』
どうして…?
『皆さんを守りたいって気持ちは分かるよ』

『でも、その為に自分自身を犠牲にして欲しくないの』

『自分の気持ちに嘘ついて欲しくない』

『ありのままのあなたで居て欲しいの』
でも、そんな事どうやって…
『方法なら1つある』

『それはあなたの強い気持ち次第よ』
私の強い気持ち次第って…まさか……
『大丈夫、あなたなら出来るわ』

『だって……』




『あなたは私の自慢の娘だもの……』









ありがとう、お母さん……
カランカランッ
トップ
あなた、何してる…
(なまえ)
あなた
お父さん、私…
(なまえ)
あなた
やっぱり乱桜組のトップにはなりません
私はそう言ってお父さんの方に仮面を投げ捨てた
みんな
あなた…!
トップ
全く、お前まで…
ガシャンッ
トップ
じゃあ、またコイツらを傷付けても構わないって事でいいんだな?
足元に投げ捨てた仮面を踏み砕き、赤く爛々と光る目で私を見てきた
(なまえ)
あなた
そんな事絶対にさせない…
ズキッ…
(なまえ)
あなた
…っ……
大丈夫、私なら出来る
ズキッ…ズキッ…
お母さんも “家族“ のみんなもそう言ってくれたんだ
ズキッ…ズキッ…









絶対にみんなを守るんだ……




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