第116話

幼なじみの本音
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2023/04/08 14:38
あなた
れんっ…
抱きすくめられた腕の中で、なぜか私は泣きそうになった。




すると廉は、より一層強く抱きしめてくる。


苦しいくらいの力で








紫耀くん待たせちゃってるから行かないと、、


そう思うけど、でもっ…










廉がいる。




私のことをずっと好きでいてくれてた廉が


幼なじみで、ずっとふざけ合ってて、兄妹みたいな廉が







痛いくらいに私のことを好きでいてくれる。


永瀬廉
あなた…もう離したくない
あなた
うん…


私も、離れたくない…



それがきっと、私の本音










今までの私は、


彼氏に紫耀くんがいて、廉は幼なじみ。

海人は可愛い弟で、岸くんはおもしろくって、
じんくんは優しい友達。



その関係に甘えすぎていた。






私が踏み込まないから、

曖昧に、


みんなを傷つけてきてたんだよね。









すると廉は

抱きしめていた腕を緩めて、私の目を見つめてきた。
永瀬廉
みんなのことは一旦忘れて、あなた

永瀬廉
俺のこと、どう思う…?

少し不安そうに、廉の声が震えてた。




私もちゃんと伝えよう。


本音を、すべてを



あなた
廉とは幼なじみとして、
ずっと一緒だと思ってた。
あなた
でも大きくなって、周りの環境とか含めてどんどん変わっていって、
あなた
紫耀くんと付き合ってから、廉とふつーに話せなくなるのはなんか、、寂しかっ、たよっ…
言葉が…うまく出てこない。
永瀬廉
俺はあなたが好きすぎて…嫉妬ばっかりしてた。
永瀬廉
ずっとそばにいたのに、
言えてなくてごめん












_______俺は、あなたが好き。











_____________幼なじみ以上に…なってください。


















答えは決まっている。











もう言葉なんて出ないから


何度も何度も首を縦に振って、気持ちを表して。









_______私も廉が大好き。





_____________これからは彼氏として。よろしくね



















そうして私たちは









見つめ合って、目を逸らして、













少し、じれったいような…



そんな恋人になった。























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