第124話

近くの人
1,210
2021/03/13 04:09



懐かしい想い出きおくが… ホロホロと溢れ出す────







それは 何年も前の微笑ほほえましい日常だった







鮮明に想い出す事すら 困難なくらいに遠く、


ぼんやりと浮かんだような やわらかな日常だ








でもそれは 今の私には眩しくて_______












~あなたside~







??「えっっ…」









、、??








??「あなた…ちゃん、???」








!?!?








あなた「ッッ…!?」








もしかして、、








あなた「太一…くん、??」








川西「あっやっぱり、久しぶり」








大きくなったものの

あまりに変わってない太一くんを見て








あなた「久しぶり…」ニコ








うっかり目からあついものが出てきそうになった








川西「見た目はあんま変わんねぇな」








でも今 私が涙を流してしまえば








あなた「太一くんこそ、」








きっと私達はもう…








川西「そうか?

てかお前、マネージャーやってんの?」








なにも話せなくなるから








あなた「うん、まぁ。

太一くんは白鳥沢かぁ… なんかスゴいね、」








いつもより少しだけゆったりとした顔で








川西「そんなことないけどな、」








私は笑った ────────








あなた「いや、スゴいよ~笑」








ずっとずっと話したい事がいっぱいあって…。




でも思うように言葉が出せなくて…








川西「フッ なんかさんきゅ、

あなたちゃん何でマネージャーやってんの?」








それでも彼の顔を見たら

全部聞いてもらったかのように幸せで。。







今話せている事だけに全神経を持って行く事にした








あなた「うーん…」








質問に悩むふりはするけれど、、

答えることなんて決まっている……








でも少しは私も心で悩んでるのかもしれないと思い





少しだけ濁して答えることしか出来なかった








あなた「成り行き、?みたいな…?」








まぁでも…

翔陽に連れてこられたのが大きな理由だし、、








川西「そっか、」








でもね太一くん、

入って良かったって思う事もいっぱいあるんだよ








あなた「うん、笑」








みんなに会えたから…

本気で応援したいって思えたんだよ。








川西「楽しくやれてるんだな、」








溢れ出すたくさんの言いたい事。








ふんわりと笑った太一くんに


少しだけだけど多分解ってくれたんだなぁ



と心がぽかぽかとお日さまに照らされた感じがした










あなた「うん…!太一くんもね、」








川西「まぁ。 …変わったなお前、」








あなた「そぉ?」








…変えただけなんだけどね、






でも少しは… 私も変わったと思うよ、








川西「おぅ……」










「「……」」








昔からお互い口下手で、、





話題を自分から作り出すのが苦手。








……









だからか2人の沈黙はどことなく懐かしく




心地のいいものだった。








あなた「…ぇっと、、」








川西「お、俺もう行こうかな

あ、LI◯E 持ってる、?」








あなた「うん、!」








川西「交換、しね、?」








あなた「…!もちろん、!」








川西「ん、」








ピコン








あなた「あ、きた ありがと」








川西「こちらこそ、

あ、姉ちゃん逢いたがってたし また家来いよ」








あぁ…








あなた「ほんと!?

…じゃ、また今度お邪魔しよっかな。


夏楓かえでちゃんによろしくね」








なんて懐かしい……








川西「おぅ、じゃ…」








あなた「うん、またね」











遠ざかって行く


あの頃よりもぐんと大きくなった


男らしいその背中を見て







身体が震えるようにあたたかくなった。








じわりと沁みてくるような懐かしさ。






また逢えるんだと思うと



久しぶりに心が自然と弾む












__________夏楓かえでちゃん……





















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